室戸市の岬とジオパーク
観光記録 室戸市ジオパーク編
※こちらは24/2/12に訪れたものです。
おはようございます。高知県は室戸市、室戸市役所の前あたりに来ております。今回は、高知県東部の都市であり、市内の多くのスポットがユネスコ世界ジオパークに登録されている、自然に富んだこの地域を散策していこうと思います。
まずは、室戸市が誇る景勝地、室戸岬に行きます。高知東部交通のバスに乗り、市内を南下。なんとその途中でバスの乗客は私一人になってしまいました。ここ室戸市は令和6年のデータによると、総人口11283人。これは北海道を除く市の中で最少だそうです。また、65歳以上の高齢者の方が5914人と過半数を超えており、いわゆる限界集落とされる地域となっています。ちなみに、室戸市よりも人口の少ない市は、いずれも北海道で赤平市8528人 三笠市7314人 夕張市6531人 歌志内市2603人となっています。今回は市に絞っているため、町村では、さらに人口の少ない自治体もありますが、それを差し置いてもかなり少ないですね。
しばらくバスに揺られると、四国の「みぎした」である、室戸岬です。バス停そばには、幕末に活躍したの志士中岡慎太郎の像が。いかにも高知県らしい景観ということが出来るかと思います。


岩が立ち並びます
さて、この室戸岬ですが、地質的な特徴も当然かなり多くありますが、台風の被害が多いという特徴もあります。関西、和歌山県の紀伊半島には多くの台風がやってくることは比較的有名かとは思いますが、台風は日本の南西から風に乗ってやってくるため、その動線にあり、かつ南に大きく突き出した形は台風の影響を受けやすいのだそう。昭和には2度も大きな台風に見舞われており、地形的にも大変な地域であることが伺えます。
ですが、流石は冬の太平洋側。今回は台風の影響が大きい地域といった印象は少しもなく、気持ちの良い晴天でした。人も殆どおらず、さわやかな朝を迎えることが出来ました。室戸岬、名前だけはなんとなく聞いたことのある、という人も少なくはないと思いますが、公共交通機関によるアクセスはとても良いものとは言えないので、訪れたことのある人は多くはないと思います。ですが是非とも一見の価値はあると思います。ドライブにも向いていそうな海道ですし、今回の私のように。「四国みぎした55フリーきっぷ」を使って、みぎしたを感じに来てみてもよいかと思います。


さて、ここから再びバスで、今度は北上します。約10分ほどの乗車で到着しましたのは、室戸世界ジオパークセンターです。室戸岬は全域がユネスコのジオパークに指定されており、地質学的にも非常に重要な地域だそうです。
一つ具体例を紹介すると、室戸岬には、このような縞々模様があります。これはタービダイトという地層が元となっています。大小さまざまな大きさの礫・砂・泥が混ざって海に流れ込んだ際、粒子が大きなものほど先に水底へと沈んでいくので、このようにはっきりと地層の違いが見られます。このように、もともとは海底にあったこの地形が、南海トラフによる度重なる地震により隆起して地上に出てきたものが、この縞々地形だとのこと。興味深いですよね。


分かりやすいかと思います。
堆積物の違いから、比較的柔らかい部分は削られ、凹凸も見られます。
室戸ジオパーク、私自身も深い知見があるわけではありませんでしたが、それでも十分楽しむことが出来ました。是非とも足を運んでみて下さい。
それでは。ありがとうございました。