志国土佐 時代の夜明けのものがたり

交通記録 高知→窪川
※ こちらは24年9月6日のものです。

 おはようございます。高知県の代表駅、JR土讃線の高知駅に来ております。ここから、JR四国が誇る観光列車、ものがたり列車の1つである、志国土佐 時代の夜明けのものがたりに乗車していこうと思います。

JR高知駅
志国土佐 時代の夜明けのものがたり

 ものがたり列車は、豪華な車両に乗りながら沿線風景を楽しみつつ、しかも地元の人々の温かみに触れることが出来る、この上ないほど贅沢な旅が出来る列車となっています。車内でご飯やドリンクを頂けるほか、途中の駅に立ち寄って写真撮影や地元の方との交流などが楽しめる、単なる移動手段としての鉄道を超えた存在ということが出来ましょう。
 今回は、志国土佐 時代の夜明けのものがたり 立志の抄。高知駅から土讃線を下り窪川駅まで向かいます。

車内の様子
桃色の土讃線を走行します
桃色:高知駅
赤色:日下駅
青色:安和駅
水色:土佐久礼駅
緑色:窪川駅

 この観光列車は、四国ではなく、「志の国」で しこく という表記になっています。その昔土佐藩であった高知県は、幕末期にかけて、志をもち日本を変えようと動き出した人を多く輩出しました。その代表的な人物が坂本龍馬なわけですが、そんな土佐を代表する偉人たちの胎動を感じつつ、移り変わる車窓風景に思いを馳せることが出来ます。列車の側面にも龍馬の肖像があしらわれていました。

列車側面
車内の様子(トンネル内)

 車内の楽しみ方の1つには、先述した通り豪華な食事があります。地元の料理店の特製料理は事前予約が必要ですが、ドリンクや軽食などは車内での購入が可能です。

ライチ風味のノンアルコールカクテル
土佐食彩 森澤 さんの創作料理
栗と薩摩芋の炊き込みご飯

 このような豪華なご飯を頂きながらも列車は進み続け、途中途中では景色の紹介などのアナウンスが入ります。魅力が多すぎて渋滞しているという、なんとも幸せな状況です。そうこうしていると、最初の下車可能駅である日下駅に到着です。高知県日高村に位置するこの駅は、普通の特急列車が通過する駅となっているので、降り立つことはそうないでしょう。フルーティーな風味のトマトが名産で、駅舎で頂くことが出来ます。地元の方々からの暖かいお出迎え・お見送りが受けられ、身も心も温まる環境です。

土讃線 日下駅
トマトだけでなくオムライスも人気だそう
いつか食べに訪れたいです。

 さて、日下を出るとまたしばらく進みます。この間に食後のデザートとコーヒーを頂けたり、独特な佇まいを見せる工場が見られたりと、見どころが盛りだくさんです。

コーヒーとマカロン
白石工業 さんの工場だそうです
土讃線 斗賀野ー吾桑間で見られます
進行方向右側(窪川方面)

 さて、次の下車駅に到着です。須崎市に位置する安和駅。日下を出てから先は山がちな地域を走行しましたが、安和駅は海のすぐ近くです。ものがたり列車としては、伊予灘ものがたりの下灘駅が海の近くで有名ですが、それに負けず劣らずの立派な景観です。下灘とは異なりこちらは太平洋。どこまでも広がるかのようなその海には、幕末の偉人たちの志を推し量ることが出来ます。

土讃線 安和駅
海と車両
車窓からも海がよく見えます
こちらも普通列車のみの停車で
1日わずか5往復しかありません

 安和を出るとまもなく次の停車駅、土佐久礼駅に到着です。この列車は窪川駅まで向かいますが、土佐久礼で下車することも可能で、実際窪川駅まで行かずに久礼で降りていく人もちらほら見えました。ここ久礼が位置する中土佐町は、高知県の中でも特にカツオ漁が盛んな地域の1つで、駅から歩いてすぐの市場で新鮮なカツオのたたきを頂くことが出来ます。

土讃線 土佐久礼駅
中土佐町の 久礼大正町市場
(後日撮影)

 土佐久礼を出ると、もう途中停車はせず窪川まで参ります。この素晴らしい旅が終わってしまうことに寂しさを感じつつ、列車に揺られていきます。ということで、窪川駅に到着です。高知駅から窪川駅までは、特急列車で約1時間10分、普通列車でも約2時間少々で到着しますが、この列車は2時間半かけて、ここ窪川まで来ました。ですが、あっという間の時間でした。土佐の温かみを全身で受けられる、最高の旅だったと思います。
 予約がすぐに埋まってしまうような人気列車ではありますが、みなさんも機会がありましたらぜひ乗ってみて下さい。それではありがとうございました。

土讃線と土佐くろしお鉄道中村線の
窪川駅
乗車してきた2号車 ソラフネ号
1号車の クロフネ号

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