四国まんなか千年ものがたり

交通記録 多度津→大歩危
※ こちらは24年9月7日のものです。

 おはようございます。今回は香川県中部の多度津町に来ています。ここから、JR四国が誇る観光列車、ものがたり列車の1つ、四国まんなか千年ものがたりに乗車していこうと思います。乗車する駅は、多度津町の中心駅である多度津駅。ここは四国における鉄道始まりの地とされ、多くの鉄道関連遺産が遺されています。

鉄道発祥の地として遺された車輪
蒸気機関車と延長運転中のサンライズ

 さて、駅周辺の散策はほどほどにして、目当ての列車に乗って行きます。四国まんなか千年ものがたり そらの郷紀行 大歩危行。土讃線を南下して吉野川と合流、名勝・大歩危峡に至ります。美しい山々の風景を肌で感じられる観光列車となっています。

四国まんなか千年ものがたり
車内 テーブルの上と特急券
乗車したのは、1号車の 春萌の章
桃色:多度津駅
黄色:琴平駅
赤色:坪尻駅
青色:阿波池田駅
緑色:大歩危駅

 さて、多度津駅を発車しました。人気の観光列車ではありますが、多度津を出た時点ではちらほら空席も目立ちました。というのも、この列車は多度津からだけでなく、琴平駅からも乗車することが可能なのです。ちょうどこの時期は、東京駅からの夜行列車であるサンライズ瀬戸が延長運転を行っており、琴平駅までサンライズで向かうことが出来ます。そのため、今回は琴平から乗車されるお客さんも見えました。
 琴平駅では、多度津から乗った人も降りることが出来ます。ご飯をあらかじめ予約していた人には、琴平駅の専用待合室でサービスを受けることが出来ます。

ご飯のメニュー表に
ウェルカムサービスの引換券が
ものがたり列車利用者専用の
豪華な部屋です

 さて、琴平駅を出てからが、この列車のメインといった感じです。美味しいご飯を頂きながら、四国山地の中に入っていきます。

小原紅早生みかんのジュース
カフェ&レストラン 神椿 さんの洋食プレート

 美味しいご飯を堪能していると、深い山に入っていき、気が付くと徳島県に部隊が移っています。徳島県最初の駅は、坪尻駅。急勾配に建てられたこの坪尻駅は、一度列車が駅よりも先に進んでから、スイッチバックをすることによってしか入れません。駅までの道も車が通れるようなものではないそうで、たどり着く難易度が非常に高い、秘境駅となっています。この列車も、一度駅を遠すぎてから、運転手さんが反対側に渡り、方向転換を行って駅のホームに入線しました。四方八方を山に囲まれており、The秘境駅という感じの雰囲気でした。

坪尻駅に入る前に見られる清流
鮎苦谷川
右側が本線
この写真よりも手前に一度入り、方向転換をして戻ります
駅のホームと本線に標高差があることが分かる
坪尻駅

 坪尻を出ると、三好市の中心街・池田町に向かっていきます。この間にも豪華な食事を頂けました。

香川県産コシヒカリのバターライスと
エビと帆立貝柱のクリーム煮

 坪尻を抜けしばらくすると、盆地に入り吉野川と合流します。箸蔵駅から佃駅にかけては路線が大きく蛇行していますが、これも高低差のためです。阿波池田駅が盆地にあたるため、標高の低い地域に向けてゆっくりと高度を下げます。

箸蔵ー佃間で
初めて吉野川を渡ります
阿波池田駅
降車して写真撮影が出来ます

 阿波池田を出ると、いよいよ峡谷地帯、大歩危小歩危に向かっていきます。食後のコーヒーとともにゆっくりと列車にゆられ、その渓谷美を感じることが出来ます。特急南風やしまんとはこの区間も高速走行が自慢ですが、この列車はゆっくりと向かっていきます。

コーヒーと和三盆
大歩危峡

 何度も吉野川にかかる橋梁を超え、右側からも左側からも渓谷を楽しむことが出来ます。そうこうしていると、大歩危駅に到着。多度津ー大歩危間は特急で約50分、普通列車でも乗換を含めなければ1時間40分ほどのところ、2時間半ほどかけてゆっくりと超えていきました。土讃線特急とはまた違った、温かみにあふれた旅。みなさんもぜひ体験してみてください。
 それでは。ありがとうございました。

大歩危駅
大歩危橋と千年ものがたり

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