北陸観光フリーきっぷと特急ひだ
交通記録 名古屋→富山
※ こちらは24年9月11,14日のものです。
おはようございます。今回は名古屋から北陸旅行へ行こうと思います。使っていくきっぷが、JR東海の「北陸観光フリーきっぷ」というものです。こちらなんと、富山石川福井3県のJR線在来線・新幹線・第三セクター路線が4日間乗り放題になり、それに加えて名古屋市内の駅と富山駅との間の特急ひだ、名古屋市内と敦賀駅との間の特急しらさぎおよび東海道新幹線が乗れるという破格のきっぷです。


大きく分けて2種類の鉄道路線があります
詳しく説明しますと、名古屋駅から北陸へは、鉄道を使って大きく2種類の方法で行くことができ、おうふくでその両方を使うことができる、というのがこのきっぷの特徴です。(行き帰りともに同じ経路を選ぶことは出来ません。)経路は以下の通りです。
①特急ひだルート 名古屋駅(黄色の点)から岐阜駅(赤色の点)を経由し、高山本線(茶色の線)を通り、富山駅(黄緑色の点)に至るルート
②特急しらさぎルート 名古屋駅から東海道線(オレンジ色の線)を通り米原駅(緑色の点)を経由して北陸本線(青色の線)に直通し、敦賀駅(青色の点)に至る
もしくは、東海道新幹線(濃い青色の線)で名古屋駅から米原駅に行き、米原から敦賀まで特急しらさぎに乗るルート (特急しらさぎ は米原ー敦賀間で運行のものと名古屋ー敦賀間で運行の2種類があり、前者に乗る場合は新幹線で名古屋ー米原間に乗車できます。)
の2種類です。
①のルートで北陸に行ったのならば、帰りは②のルートで、②で行ったなら①で帰るといったかたちです。そして、この特急ひだと特急しらさぎ・東海道新幹線は、みどりの窓口でフリーきっぷを見せることで指定席を受けることが出来ます。北陸管内の新幹線は自由席専用ですが、名古屋と北陸との間は快適に移動することが出来るというわけです。
さらにすごいことに、上記①②のルート内は原則として途中下車不可能ですが、①ルートにおいて下呂・高山・飛騨古川の3駅では途中下車可能になっています。そのため、「名古屋→下呂 ひだ1号」「下呂→高山 ひだ3号」「高山→飛騨古川 ひだ5号」「飛騨古川→富山 ひだ7号」のように特急券も分割してそれぞれの駅で下車してから北陸に向かうことも可能です。
また、名古屋市内発着ではなく、浜松駅発着・静岡駅発着も販売されており、この場合はそれぞれの駅から名古屋駅までの新幹線指定席も取れます。
と、メリットが多すぎてごちゃごちゃしてしまったので、以下に主な利点をまとめます。
①北陸3県の在来線や新幹線が4日間乗り放題
②東海地区から北陸へ2種類の経路を指定席で楽しめる
③飛騨地方の主要駅も途中下車可能
④名古屋からだけでなく、静岡県内からのアクセス可能
といった具合です。新幹線も含めて4日間乗り放題というだけでも破格なのに、それ以上の特典が多すぎる、神きっぷとなっています。
さて、ここからは名古屋と北陸の行き帰りを書き記します。9/11の出発、行きに選んだのは特急ひだです。


富山駅に着く1番列車は特急ひだ3号で、それより前には高山止まりの1号があります。そこで、せっかくなら1号で高山まで行き、駅周辺を少し散策してから高山駅で3号に乗車し、富山へ向かうことにしました。
ひだ号の特徴の1つは、名古屋ー岐阜間でシートの向きと逆に列車が進んでいくことです。岐阜駅から見ると、東海道本線名古屋方面と高山本線は同じ方向に線路が伸びているため、岐阜駅で方向転換します。岐阜から先の区間の方が名古屋ー岐阜間よりも圧倒的に長いため、最初の区間は逆向きに進むのです。
ひだ1号は停車駅が多めに設定されており、快速停車駅の尾張一宮や名鉄との接続駅である鵜沼にも停車しながら、主要駅である美濃太田に向かいます。ところが、ここでトラブル発生。先の中川辺駅で事故が発生したようで、運転見合わせです。なんとか美濃太田を発車したものの、次の古井駅で停車。ドアも開かれて急遽待ち時間発生です。


8:40頃に古井に到着し、発車したのは10:10頃。なんと1時間半も動かずにいました。まあ旅にトラブルはつきものです。ここから高山に向けて飛騨川沿いを爆走していきます。車内からは飛騨川が作った渓谷を楽しむことが出来ます。美濃太田から高山までは、再速達タイプだと下呂駅にしか停まりませんが、この1号は停車駅が多く、白川口・飛騨金山・飛騨萩原・飛騨小坂・久々野にも停車します。ということで、古井を出て約1時間40分、ようやく高山に到着です。


さて、無事高山駅には着きましたが、後続で乗る予定だったのは、11:03発のひだ3号です。もちろんこの列車も遅れているのでまだ高山に着いてはいないですが、すぐ後ろを走っているので間もなく到着です。なので、高山駅周辺を見て回る時間はなく、その上改札外に出ることも出来ずホームで待ちました。特急ひだ3号の富山行。改めて乗車します。


さて、ここから富山県へと向かっていきます。さて、先ほどから乗車しているこの車両は、電気で走る電車ではなくハイブリッドタイプの車両になっています。自動車と同じようにアイドリングストップを使って燃費を向上させている(?)ようですが、詳しいことはあまりよく理解できませんでした。
高山の次は『君の名は。』でも登場した飛騨古川です。古川を出ると、次の停車駅は富山県に入り、猪谷。猪谷は一見するとかなり秘境のようなところに位置しますが、JR東海とJR西日本の境界となる駅のため、特急列車も停車します。猪谷を出て山間部を抜けると、富山市の平野部に入ります。越中八尾駅に停車し、一部特急が停車する速星駅で対向列車の行き違い待ちの運転停車を挟んで、いよいよ富山駅です。13:30過ぎの到着と、名古屋駅についてから6時間近くが経過していました。駅前で富山名物の寿司を頂こうと思います。



ほたるいか沖漬け軍艦

ということで、今回は北陸観光フリーきっぷで特急ひだに乗り富山に来ました。このきっぷはとにかくお得なので、東海圏の方々はぜひ利用してみて下さい。
それでは。ありがとうございました。