ひのとり

交通機関 大阪難波→近鉄名古屋
※ こちらは25年2月日のものです。

 おはようございます。大阪ミナミの繁華街、なんばに来ています。ここから名古屋に帰ろうと思います。大阪市から名古屋市へは様々な交通手段があります。王道はやはり東海道新幹線ですが、安く行きたい場合は在来線である東海道線や高速バスも人気です。しかし、今回は近鉄で帰ろうと思います。

南海難波駅
橙色:東海道本線
青色:関西本線
赤色:近鉄線
近鉄と阪神の大阪難波駅
多くの特急が発車します。

 近鉄電車は言わずと知れた関西の大手私鉄で、全ての路線の長さを合わせた路線長は全私鉄の中で最長です。名古屋を大阪という2つの大都市圏を結んでいるのも近鉄の大きな特徴です。この名阪間にも多くの特急が設定されており、名阪特急も速達タイプの甲特急と停車駅多めタイプの乙特急が存在します。そんな名阪甲特急も花形になっているのが、近鉄を代表する特急も1つ、ひのとり号です。

大阪難波駅に入線
近鉄名古屋駅にて

 赤く輝くフォルムは重厚感を覚えます。小田急のVSEみも感じますが、VSEよりはメタリックな印象。より高級感が強まったように感じます。車内に入ります。ひのとりにはレギュラーシートとプレミアムシートの2種類があり、今回は贅沢にプレミアムを選択。車内に入ると清潔感のある手洗い場とカフェスポットがありました。座席がある空間に入ります。マッサージチェアかのような大きさのシートがどっしりと構えていました。また、シートは3列になっています。近鉄線のこの区間は新幹線と同じ線路幅なので、それでいて3列シートはかなり広々としていることが伝わるかと思います。新幹線のグリーン車ですら4列なので、東日本のグランクラスのような広さでしょう。

手洗い場
カフェスペース
シート
車内
分かりにくいですが3列になっています

 カフェスペースではコーヒーを頂くことができました。ひのとり仕様のコップもいい味を出しています。

ひのとりカップです
電光掲示板は2枚もついています

 大阪難波を出ると、大阪上本町、鶴橋と大阪市内の主要駅に停車し、お客さんを乗せていきます。しかし、鶴橋を出ると豹変したように飛ばしまくります。奈良県内を全て通過し、一気に三重県の津まで至ります。途中で橿原線と交差する大和八木駅にも停車するタイプのひのとりもいるそうですが、今回は通過。八木を抜けると山間部に入ります。宇陀市などが位置する大和高原を走行し、もう間もなく三重県に。三重県名張市に入ります。
 名張市から伊賀市に入り、舞台は再び山間部へ。布引山地と呼ばれる山々が連なります。新青山トンネルという大手私鉄最長のトンネルを越え、津市に入りますが、その後松阪市になります。今走行しているのは大阪線で、松阪市の伊勢中川駅が終点。中川では名古屋方面からの路線が合流し、どちらも伊勢市・鳥羽・賢島方面に線路が伸びます。そのため大阪・名古屋から伊勢志摩方面にまっすぐ行くことができるのですが、名阪間を走行する場合は伊勢中川駅に入方向転換をする必要がありそうに思います。しかし、伊勢中川駅に入線せず、方向転換することもなく名古屋方面に入るための線路があります。中川短絡線と呼ばれ、伊勢中川駅に停車することはできないですが、大阪方面と名古屋方面をまっすぐつなぐことができます。大きく曲がっていることから原則するため時間削減効果はそこまで大きくもないように感じますが、シート反転の手間削減に貢献したのでしょう。

北西が難波方面 北東が名古屋方面
両者をつなぐ赤くのびた線が、中川短絡線です
中川短絡線は大きく曲がっています
分かりにくいですが、先頭車両も見ることが出来ます

 中川短絡線を抜けると再び津市に入り、大阪市を出て最初の停車駅、津に到着です。昔は津も通過し鶴橋ー近鉄名古屋間ノンストップの便もあったそうですが、今はありません。中川短絡線での減速時に乗務員交代を行っていたという話ですが、流石に危ないのでしょう。今は津駅で運転手さんが入れ替わるそうです。
 ということで、ひのとりでした。正直、プレミアムシートが快適過ぎてずっとうつらうつらしてしまっていました。多くの交通手段がある名阪間の移動ですが、贅沢をしたい気分であればひのとりをお勧めします。快適で心地よい移動になるはずです。
 それでは。ありがとうございました。

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