宇和島自動車バス

交通記録 宿毛駅→宇和島駅
※ こちらは25年3月6日のものです。

 おはようございます。引き続き宿毛市におります。四万十・宇和海フリーきっぷを用いて高知市からここまで来て、竜串足摺も訪ねてきました。さて、この四万十・宇和海フリーきっぷで乗り降り自由のフリー区間になるのは、土佐くろしお鉄道の窪川ー宿毛間、予土線の窪川ー宇和島間だけではありません。宿毛駅と宇和島駅との間には宇和島自動車が運行するバスがあり、このバスにも乗車できます。

橙色:予讃線 緑色:予土線
灰色:土佐くろしお鉄道線
国道56号線を主に走行します。

 土佐くろしお鉄道は現在、宿毛駅で終点になっていますが、かつては予讃線の終着:宇和島駅とを鉄道で結ぶ計画がありました。結局は完成せず未成線となっているのですが、宇和島自動車バスの当路線はこの未成線の代替となっているようです。

宿毛駅
24/9/6撮影
宇和島駅
24/6/6撮影

 いよいよバスに乗車していきます。宿毛駅も経由しますが、別の地点が始発だそうなので、折角ですからそちらへ行こうと思います。宿毛営業所というバスの拠点からバスは出発します。

宿毛営業所
営業所の近くにあった、林邸
まちのえきになっているそう

 乗車するのは、7:00宿毛営業所発の宇和島駅前行。J20系統です。ここから乗車したのは私1人だけで、しばらく乗客は見えませんでした。
 宿毛駅を経由してしばらく走ると、県境というバス停が。これほどにまで分かりやすいバス停も珍しいでしょう。ここを境に愛媛県に入ります。日常的に県境を越える人はそこまで多くないのでしょう。ですが、高知県西部は愛媛県南部と文化的なつながりがかなり見られるようです。愛媛県の愛南町内を北へと進みます。
 愛南町は平成の大合併で成立した自治体の1つです。バスがまず入るのは、旧一本松町。一本松温泉があるそうです。愛媛県に入ったこの区間では、基本的には国道56号を走行するものの、集落に近づくと旧道のような道に入って乗客を拾い、集落を抜けると再び国道に合流するという走行をしていました。そのため普通の路線バス以上に、自動車と比べて時間がかかってしまいますが、のんびりと車窓を眺められるので悪い気は全くしません。少しずつ乗客が増えてきました。
 旧一本松町を出ると、旧城辺(じょうへん)町に。ここは愛南町の中心地であり、城辺営業所からは松山への直行便があります。また、今乗車しているのは宿毛ー宇和島のJ20系統ですが、城辺ー宇和島のJ10系統も存在します。四万十・宇和海フリーきっぷではこのバス路線も途中下車可能扱いになっていたので、このJ10系統にも乗車出来ると旅の幅が広がります。宿毛営業所で乗務員さんに伺ったところ、「J10系統に乗車できるのかは、明確には決まっていない」との旨でした。宿毛ー宇和島のバスに乗ってほしい、という側面の強いきっぷなので、出来ればそのJ20系統が好ましい、乗れるかもしれないが人によっては断られる可能性もあるとのことでした。正式には決まっていないというのがやや驚きではありますが、郷に入っては郷に従え、です。今回は愛南町内での途中下車は見送りました。
 旧城辺町の次は、旧御荘(みしょう)町。南宇和高校前というバス停があり、多くの学生さんが降りていきました。続いては旧内海村。名前にもある通り、海がキレイでした。

柏バス停付近
旧内海村

 旧内海村を出ると、いよいよ宇和島市に入ります。宇和島市は平成の大合併で領域を拡大させており、旧津島町に入ります。津島町の岩松地域に差し掛かると、自動車専用道路が現れます。宇和島道路と呼ばれる道路が登場し、ここから先では交通量が多くなるであろうことを感じられます。津島町の中心部を抜けると、いよいよ宇和島市の市街地になります。駅に到着する前にバスセンターを経由しました。ここから先バスで松山に抜ける場合はここで高速バスに乗り換えられるようです。ということで、宇和島駅前に到着です。8:58の到着と、2時間弱の乗車でした。ここからは少しだけ宇和島観光をします。宇和島城と天赦園は前回訪ねたので、前回行けなかった伊達博物館に行こうと思います。仙台で名を馳せた伊達がなぜ宇和島でも親しまれているのか、その歴史について知ることが出来ます。また、宇和島に来たからにはやはり鯛めしを食べねばなりません。いつ食べても絶品で最高です。

伊達博物館
ほづみ亭 さん

 最後、宇和海に乗って松山に行きます。四万十・宇和海フリーきっぷは4日間有効という太っ腹なのでまだ1日余るのですが、予定も入っているので四万十・宇和海地域を後にしようと思います。

 乗車した宇和海号は、自転車を持ち込めるようになっていました。また、松山駅は既に高架化がなされており、新しい様相でした。

高架ホーム
旧ホームでは、線路も外されていました
奥の高架ホームに特急の姿が

 ということで、宿毛から宇和島、そして簡単にですが新しい松山駅の紹介でした。今度は4日間を堪能したり、宇和島から先の八幡浜や大洲なども見たいと思います。皆さんも、この四万十・宇和海フリーきっぷという楽しい企画乗車券を使ってみて下さい。
 それでは。ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です