A列車で行こう

交通記録 熊本→三角
※ こちらは25年3月20日のものです。

 おはようございます。前回に引き続き、熊本市に来ています。今回はここから、別の観光特急、D&S列車に乗車していきます。前回乗車したのは、豊肥本線を走るかわせみやませみ号でした。今回は、熊本市の南西へと進む、A列車で行こう に乗車します。

熊本駅 白川口
赤色:鹿児島本線 青色:三角線
黄緑色:熊本駅

 A列車で行こうも、熊本駅を発着するD&S列車です。鹿児島本線を南へ走り、宇土(うと)駅から三角(みすみ)線に入ります。その後、宇土半島を西へと向かい、終点の三角駅に到着します。熊本駅で待っていると、案の定早く列車が来てくれたため、発車前に車内を見て回ろうと思います。

A列車で行こう
車内にバーがあります

 どことなく異国情緒漂う雰囲気は、大人な佇まいを必要とさせるような高級感にもつながります。このA列車で行こうという名前の”A”は、終点三角からフェリーで行くことの出来る天草諸島のAmakusaと、大人を意味するAdultの両方の意味があるそうで、それ故の大人な雰囲気です。バーで購入できるハイボールを片手に、流れるジャズに耳を傾けながら列車に揺られる、というなんとも贅沢な旅が出来るのです。弱冠20の大学生ですが、この雰囲気を楽しませてもらいます。
 10:21 熊本駅を発車です。しばらくは、幹線である鹿児島本線を走行します。三角線の分岐駅:宇土に停車し、そこからは西へ向かい宇土半島を横断します。宇土駅付近でバーの準備が整ったようでした。デコポン風味のハイボールを頂きました。途中の住吉駅を出ると、肥後長浜駅周辺は、進行方向右側に有明海を望むことが出来ます。ジャズとハイボールをお供に車窓の海を眺める、なんと贅沢なのでしょう。

 さて、海から少し離れ、2つめの停車駅です。網田(おうだ)駅。かなりの難読駅名です。網田では20分以上の運転停車があり、自由に駅を見て回ることが出来ました。四国のものがたり列車のような、地元の方による歓迎があり、感動を覚えました。楽器の演奏によるお出迎えも、豪勢で良かったです。

熊本県最古の駅舎
駅舎カレー
レトロな電話ボックス
ワッフル
待合所

 列車行き違いが可能な2面2線で、いかにも地方の静かな駅という印象。しかし、多くの人に出迎えられ、より一層のぬくもりを感じます。駅舎は熊本県内最古級のものだそうで、改修中ではありましたが、そのレトロさが伝わってきます。駅ホームでは、地元の方がカレーを配ってくれていました。甘めの味で美味しく頂けました。無料でもらって、では少し申し訳ないのもあり、販売されていたワッフルを購入。カレーとワッフルというよく分からない組み合わせにはなりましたが、どちらも美味しかったです。駅構造・観光列車の停車・地元の方のお出迎えと体験できる地元グルメと、高知県の日下駅を想起させるものがありました。とても良かったです。地元の方に感謝し、再び列車に乗り込みます。早いもので、あと13分ほどで、終点三角に到着です。三角線が短いこともあり、あっという間に感じました。

待合室

 三角駅の駅舎は網田駅のそれとは全く違う方向性のレトロさを感じます。同じ路線の駅なのに大きく違うので、存分に楽しませてもらえました。
 駅周辺を散策します。駅のすぐそばには、天草諸島に向かう航路も伸びる、三角港があります。

駅の裏側
「海のピラミッド」
内部
停車中のフェリー

 天草に抜けるための交通の要衝といった雰囲気で、フェリーターミナル周辺には、移動中と思しき会話をする人も見えました。人が行き交う良い街の雰囲気です。
 ということで、A列車で行こうの紹介でした。移動中をここまで楽しめる列車は、全国屈指だと感じます。三角・天草に行くときも、特に理由がない時でも熊本に足を運んだ際は乗車してみてください。良い経験にんること間違いなしです。
 それでは。ありがとうございました。

三角駅の先に伸びる線路
熊本行

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