吾妻線

交通記録 新前橋→大前/万座・鹿沢口
※ こちらは25年5月15日のものです。

 おはようございます。群馬県の県庁所在地:前橋市に来ています。群馬県は県庁所在地の前橋市よりも高崎市の方が人口も多く、駅周辺も高崎の方が発展している印象を受けます。そんな高崎駅と前橋駅とを結ぶ間にあるのがここ新前橋駅で、高崎駅から北上し新潟県を目指す上越線と前橋市街地を経由し栃木県の小山市へとつながる両毛線が乗り入れる、結節点になっています。

新前橋駅 ホーム
橙色:高崎線 青色:上越線
緑色:吾妻線 黄色:両毛線
赤色:万座・鹿沢口駅 桃色:大前駅
黄色:新前橋駅
前橋駅 北口
高崎駅 西口
25.6.13撮影

 今回は前橋駅から乗車したため、新前橋以北に行きたい場合はここで乗り換える必要が生じます。高崎に向かう列車から降り、高崎からやってくる別の列車を待ちます。乗車するのは、渋川駅から吾妻線に入る、9:04発普通列車の大前行です。

吾妻線
群馬総社ー八木原間
比較的のどかな風景が広がります。

 高崎線内は首都圏に直通する列車が多く、沿線も都会的な地域が多いです。その一方で高崎以北、上越線に目を向けると田んぼが広がる地域も少なくないです。しばらく進むと渋川市に入り、中心である渋川駅に至ります。ここで水上・長岡方面と吾妻線が分岐、この列車は吾妻線に入っていきます。渋川市と言えば伊香保温泉が有名ですが、この吾妻線沿線には温泉が多く存在しています。吾妻線に入ると、より一層自然にあふれた車窓になります。

金島ー祖母島間
上越新幹線との交差
小野上温泉ー市城間
吾妻川

 風景がのどかになると共に、これからずっとそばを走ることになる吾妻川の登場です。この川に沿うように路線が伸びています。
 温泉が多いと先ほど書きましたが、最初の温泉駅は、小野上温泉駅。駅のすぐそばに日帰り入浴施設があるようです。小野上温泉から10分ほど進むと、主要駅の1つである中之条駅に到着です。吾妻線の特急である草津・四万号も全列車停車します。この特急の名にもなった四万(しま)温泉や沢渡温泉など、人気な温泉地の玄関口になっています。この地域の温泉地は山間部に位置しているものが少なくなく、四万や沢渡も中之条駅からバスに乗る必要があります。
 中之条駅から更に25分ほど揺られます。すると見えてきたのは、また別の温泉駅、川原湯温泉駅です。こちらは小野上温泉と同様、駅の近くに温泉があるようです。また、この駅からは青く輝く吾妻川が良く見えました。

キャンプ場らしきものがあり
その奥には吾妻川が

 川原湯温泉駅を出ると、もう間もなく長野原草津口駅です。長野原町の中心駅であり、草津温泉の玄関口という、なんとも分かりやすい駅名になっています。三名泉として名高い草津温泉の最寄り駅ということで需要も大きく、この駅までの列車も見られます。寧ろ、ここから先の長野原草津口ー大前間は廃止が取り沙汰されるような区間となっています。草津温泉に行くのは後にして、ひとまずは大前まで向かいます。

 確かに、長野原草津口の先は乗客の姿が少ないように感じられました。その上、終点の一駅手前である万座・鹿沢口でも多くの客が降り、終点まで乗り通した人は、乗り鉄のような方々ばかりでした。それも片手で数えられるほどの人数です。
 大前に至る車内では、吾妻線の廃止に反対する為にクラファン?を行っている人にお会いしました。確かにこの風光明媚な路線がなくなるのは残念ですが、感情論を排して考えるのなら、ここまで地元の方が少ないと廃線もやむないと思ってしまいます。JRも慈善事業で電車を動かしているわけではないので、住民のほとんど乗らない地方路線を赤字のまま運営し続けるのは難しいように思います。なので、私は廃線に反対はできないと思いました。ただ当然、残念ですし悲しくはあるので、それまでに思い出を作るべく、沢山乗りに行こうと思います。ということで、新前橋から約1時間半、大前駅到着です。

大前直前には、車内は閑散としていました
ここが終点
計画上は、長野市の豊野まで
延伸する予定であったそう
1日5本
駅ノートもありました
大前橋から列車の発車を
見届けます

 さて、あえて大前で列車を見送りました。ここから万座・鹿沢口駅まで歩いてみようと思います。国道406号線も並行しているので、この国道に沿って戻ります。

大前交差点
国道に上がるための階段
吾妻線

 万座・鹿沢口駅は、その名の通り万座温泉と鹿沢温泉の玄関口になっているほか、嬬恋村の中心地の1つにもなっている様子です。地元の方もおり、国道沿いというだけありトラックなど長距離ドライバーの方も多く見られました。ここでご飯を頂こうと思います。

モツ煮定食

 万座・鹿沢口駅すぐ近くのてんぐ食堂さん。モツ煮が人気なようで、それを頂きました。優しい味付けでご飯と良く合いました。お漬物のキャベツは恐らく嬬恋産なのでしょう、こちらも絶品でした。
 万座・鹿沢口駅から、列車に乗り、長野原草津口方面に戻ろうと思います。こちらは時が停まったかのような歴史を感じるつくりでした。

運行拠点となる駅ですが、無人でした。
駅の東には謎の蛙が
今となっては特急はやってきません

 大きな駐車場、今よりも種類があったと思しきバス案内、駅員室、特急の案内と、昔は今以上に利用者があったであろうことを伺い知れます。徐々に利用者は減っていき、残念ながら廃線の危機に瀕するようになってしまいましたが、静かで素敵な雰囲気が漂います。
 ということで、吾妻線でした。非常に風光明媚で温泉も多くあるらしく、乗って巡って楽しい路線だと思います。末端区間はもう先が長くないと思うので、興味のある方ははやめに乗りに来ることをお勧めします。廃止間近になると人も増えると思われるので、静かな雰囲気を楽しむ場合は早めに足を運びましょう。
 それでは。ありがとうございました。

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