草津温泉
観光記録 群馬県吾妻郡草津町
※ こちらは25年5月15,6日のものです。
おはようございます。下呂温泉、有馬温泉とともに三名泉に数えられる草津温泉に行きます。首都圏にも比較的近いために高い人気を誇る温泉地ですが、アクセスは良いとは言えず、鉄道も伸びていません。その為、駅から路線バスか首都圏から高速バスでアクセスするのが主要ルートとなっています。
鉄道を利用すると、長野原草津口駅からバスが一般的ですが、吾妻線の奥、万座・鹿沢口駅から草津温泉にアクセスしようと思いますので、今回は一風変わったルートで向かおうと思います。長野原草津口駅の隣、群馬大津駅で下車しました。


赤色:草津温泉BT
青色:群馬大津駅 緑色:長野原草津口駅




長野原草津口駅で乗り換える方が、待ち時間も少なくてよいと思いますが、このように使ったことのない駅で降りるのも、良いものです。長野原草津口駅を出た路線バスがこの堂西バス停を経由するので、乗車します。ここから草津温泉に行くバスは、JRバス関東が運営しています。20分ほどバスに揺られ、山奥へと進みます。山奥に突如現れる門。これをくぐると、いよいよ草津温泉です。硫黄泉もあり、バスを降りるや否や鼻を突く香りは、温泉地にやって来たのだという感覚を一層強めます。


草津温泉BTから少し歩くと、有名な湯畑が見えます。湯畑のある一帯は観光の中心地となっており、多くの人で賑わっていました。硫黄の香りもより一層強く感じられ、ここでしか味わえないような独特な雰囲気を漂わせていました。






さて、湯めぐりをしていこうと思います。大規模あ温泉街というだけあり、多くの公衆浴場が立地してますが、今回、外湯はとある3つを訪ねようと思います。というのも、草津温泉には「ちょいな三湯めぐり手形」という、3つの外湯をお得に利用できる手形があるのです。これを使用して、その3つを堪能しようと思います。
まず訪ねるのは、西の河原露天風呂。湯畑から西に入ったところにある公園の奥に位置します。名の通り露天風呂となっており、室内の風呂はありません。脱衣所を出ると、もうすぐに露天風呂となっており、その浴槽もかなり大規模なものです。この次の日が混浴の日となっており、1人で入るわけにもいかなかったので、この日のうちに行くべく一番最初に訪れました。広い露天風呂ということで解放感もあり、大自然に囲まれたよい温泉でした。




一度、旅館に戻ります。今回は、飯島館 さんという宿に泊まります。ここは2種類の源泉を引いている温泉が人気で、どちらとも堪能させて頂くこととします。湯畑源泉とわたの湯源泉の2種類をそれぞれ貸切風呂として楽しむことができました。どちらも優しい湯ざわりで、それでいて温度はかなり熱く、満足度は非常に高いです。何より、風呂の扉を開けた瞬間の強烈な硫黄臭。ここまで全てにおいて満足させてくれる温泉もそうないように思います。この日の夜と、次の日の朝に入らせて頂きました。




別の共同浴場に行きます。湯めぐり手形2つ目は、湯畑の東側、大滝乃湯です。今回巡った3か所の中では、最も大規模なように感じました。広い屋内湯と川が流れるように形作られた露天風呂に加え、合わせ湯という入り方を楽しめる部屋もありました。合わせ湯には温度の異なる4つの浴槽が用意され、温いものから順番に入っていくというものです。最も熱いものは、私ではとても入れませんでしたが、独特な入りかたを味わうことが出来て良かったです。


さて、夜の湯畑も見ておきます。暗く染まった空の下で湯畑が光に照らされていました。その様子は、異世界かのような不思議な雰囲気を放っており、その美しさに魅了されてしまいます。




夜が明け、次の日になりました。混む前に内湯に入り、湯めぐり手形の最後の浴場に向かいます。最後は、御座之湯。湯畑のすぐそばにあり、木の温かみを感じるその浴室内は、思い浮かべる贅沢な温泉そのもので、湯畑すぐの草津を代表する温泉にふさわしいものだと感じました。これで3つの温泉を制覇できたので、ステッカーと完湯認定証を頂きました。有効期限はないようなのでこの2日間で全て入り切る必要はなかったものの、次がいつになるかも分からないので、全て入ってしまいました。言うまでもなく、全て最高でした。




続いて草津温泉周辺の観光をしようと思います。近くには草津熱帯圏という動物園のようなものがあり、そこを訪ねました。標高が高く寒いこの草津で熱帯性の動物たちを飼育するために、巨大な温室ドームがあります。その中には爬虫類や鳥類を筆頭に世界中の生き物たちが暮らしており、面白い展示になっていました。地獄谷野猿公苑のように、温泉に浸かる動物たちもおり、ほっこりとします。








この草津熱帯圏は大滝乃湯の裏手に位置し、ここから大滝乃湯の近くに抜けることが出来ます。ここには湯川という川が流れており、吾妻川に注がれています。しかし、草津温泉の影響で強い酸性の水となっており、吾妻川までの生態系に大きな影響を及ぼしているそう。そのため、ここで石灰を川に入れ、中和させています。その様子を見ることができました。

茶色く濁っていました





ということで、草津温泉でした。三名泉に数えられるだけあり、温泉を楽しめるだけでなくそれ以外にも見どころが多くありました。温泉好きの人はもちろんそうでない人も足を延ばしてみる価値は大きいと思います。必ずや温泉好きになって帰ることでしょう。ぜひ訪ねてみてください。
それでは。ありがとうございました。
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