丸子温泉郷
観光記録 長野県上田市
※ こちらは25年6月12日のものです。
おはようございます。名古屋から特急しなのに乗車し、信州松本までやって来ました。名古屋駅を7時ちょうどに出るしなの1号に乗ると9:08に松本に着きます。


松本市は松本城を筆頭に浅間温泉や上高地など豊富な観光地に恵まれています。しかし、今回は松本が目的地ではありません。長野県の第二都市:松本市。ここから山を越えて第三都市の上田市に移動し、その道中で観光していこうと思います。その区間に鉄道はないのでバスを利用します。お城口すぐのところにある松本BTへ。




緑色:北陸新幹線
紫色:松本駅 青色:上田駅
赤色:鹿教湯温泉
松本市街から国道254号を東に進むバスです。平日限定で1日2往復しかない、レアな運行形態になっています。9:30発で、しなの1号との接続も良好です。途中まで平野部の市街地を走行し、乗客も殆どがその区間の利用でした。山間部に入った頃には、車内は貸し切りになっていました。




10:11鹿教湯車庫着。ここが終点という訳ではないですが、温泉街の入口にほど近いので、ひとまず降りてみました。山に囲まれたのどかな地域という印象を受けます。


上田市街地に至ります


少し先に進むと、温泉街へと入る道が登場します。鹿教湯温泉は丸子温泉郷の中では突出して有名であり、温泉街も広がっています。旅館が中心の温泉街といったような雰囲気で、日帰りの入浴施設はそう多くないようでした。しかし、ないわけではありません。川の近くに佇む、文殊の湯という公衆浴場です。


ここは無人の施設なようで、自分で整理券を購入し入浴するタイプでした。屋内の他に露天風呂もあり、すぐ近くを流れる川のせせらぎを聞きながら湯を味わうことが出来て、最高のロケーションでした。また、文殊の湯の対岸には寺院があり、この周辺は特に緑が美しく映えていました。






鹿教湯という変わった名前ですが、鹿が温泉の存在を知らしめてくれたという伝説があるそうで、鹿が教えた温泉、ということでこの名になったそう。温泉街の各地に鹿を推している様が見て取れました。


さて、ご飯を頂こうと思います。長野県と言えば、蕎麦がかなり有名です。ということで、お蕎麦を頂こうと思います。温泉街の中心部に位置する辰巳屋 さんです。さすが長野というべきでしょうか、言うまでもなく絶品でした。蕎麦湯を頂けるのも、個人的には大変ありがたかったです。


食事も終わりましたので、食後の運動ついでに歩きつつ、別の温泉に向かおうと思います。鹿教湯温泉とともに丸子温泉郷に数えられるのが、大塩温泉と霊泉路温泉です。大塩温泉の方が鹿教湯温泉に近いのですが、公衆浴場が時間的に開いていないので、霊泉寺温泉に。バスも走る国道から逸れて、林道をかなり進んだ先にある、ごく小規模な門前町という雰囲気。秘湯を守る会にも所属する旅館などもある中、かなり年季に入った公衆浴場がありました。ここも無人の施設。文殊の湯とは違って他のお客さんも見えず、完全に貸し切り状態でした。

稚児ヶ淵



和泉屋旅館さん
時間が微妙にあるので、最後の温泉、大塩温泉にも行ってみようと思います。鹿教湯温泉方面に戻ることになりますが、国道に再び出てきて、西へと足を進めます。歩道こそあるものの、歩いている人は他にも見えず、変なことをしている自覚を抱かざるを得ません。


霊泉寺温泉から1時間弱歩いたでしょうか、大塩温泉です。なお鹿教湯温泉はここから20分程度です。入口すぐには旅館の廃墟があり、一抹の不安を覚えながらも温泉街に足を踏み入れます。温泉街とは言っても旅館なども殆どなく、現在は1つしか経営されていないそうです。そして、公衆浴場は公民館に併設されていました。ここも無人で、人とは全くすれ違うわず、貸し切りでした。




冷鉱泉なようで、温度は低めでした。浴室内はレトロそのもので、静かにゆっくりと入浴することが出来ました。脱衣所の外の休憩スペースも時代を感じ、非常に趣のある温泉でした。


3つの温泉を満喫したところで、上田の市街地に出ようと思います。松本からはアルピコ交通でしたが、上田へは千曲バスになります。この国道を通り、鹿教湯から大塩、霊泉寺口を経由して東へと進みます。国道を走るバスらしく、定期的に住宅地に入るために国道から逸れては国道に戻り、という運転を繰り返していました。丸子エリアの市街地を経由し、最終的にはしなの鉄道と平行して上田駅に向かいます。


ということで、鹿教湯温泉など、丸子温泉郷でした。公共交通によるアクセスは良いとは言えませんが、個性ある温泉が多く、非常に楽しめました。上田は色々と見どころの多い地域なので、観光に来る際はもう少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
それでは。ありがとうございました。

“丸子温泉郷” に対して1件のコメントがあります。