小坂温泉郷

観光記録 岐阜県下呂市
※ こちらは25年6月26日のものです。

 おはようございます。今回は名古屋から、車で温泉地を巡っていこうと思います。今回の目的地は、三名泉として名高い下呂温泉を誇る岐阜県下呂市。しかし、向かうのは下呂市中心部に位置する下呂温泉ではありません。現在は下呂市ですが、旧小坂町にあたるところを目的地に向かいます。
 名古屋から下呂へ車で向かう場合は、国道41号などを通るルート、鉄道でいうと高山本線に沿うものが主要ですが、今回は一風変わったところに行くため別ルートで向かいます。乗るのは中央自動車道。JR中央線に沿うような高速道路です。愛知県から岐阜県に入りますが、下呂とは全く方向が異なります。

中央自動車
恵那峡SA
青色:JR中央線 茶色:JR高山線
灰色:濁河温泉 赤色:下島温泉
青色:飛騨川温泉

 恵那峡を越え、中津川ICで中央道を降ります。ここからは国道19号で、引き続き東を目指します。飛騨地方を目指しているはずですが、長野県に突入です。中央道は中津川から恵那山トンネルを抜け、鉄道でいう飯田線ルートになるので、中津川から中央線に沿うように北進したい場合は下道で行く必要があるみたいです。
 南木曽町・大桑村・上松町を越え、木曽福島のある木曽町です。ここで国道19号とはお別れ。ここから先は国道361号に乗り、北西、岐阜県へ向かいます。

さるぼぼ
中央西線や国道19号は
長野県内で木曽川と並走します

 国道361号は中央道や19号と比べるとかなり空いています。川に沿って走る19号とは違い、山岳地帯を走り抜けていきます。御嶽山のすぐそば、開田高原を越え、岐阜県に再び入ります。そんな山岳地帯は、かなり絶景でした。

 361号に入り、1時間半ほど走ったでしょうか、目当ての温泉に到着です。下呂市小坂町に位置する小坂温泉郷の一角、濁河(にごりご)温泉です。国道から逸れてすれ違えないような道を越えた先にある、如何にも山奥の秘湯といった雰囲気です。というのも、現在は公共交通機関で行く方法がないようで、自家用車あるいはタクシーを使わざるをえないという驚異的な立地です。また、標高1800mと非常に高い温泉地だそうで、それを売りにする看板も散見されました。
 有名な温泉宿もありますが、市営の日帰り施設もあります。市営露天風呂で、屋内風呂はなく山の大自然に囲まれた入浴を楽しむことが出来ます。濁った河の名に恥じぬような濁り湯で茶色っぽい色の輝くお湯でした。時期が時期だったため虻と思しき虫が多かったのが玉に瑕ですが、ロケーションとしては非常に良いものでした。

市営露天風呂
小屋のような雰囲気

 駐車場の入口付近には、川の方へつながりそうな小径がありました。しばらく先へ進むと滝がありました。ひっそりと佇む山奥の滝。秘湯の雰囲気を高めてくれます。

 さて、ご飯を食べようと思います。ですがこの付近には飲食店もあまり多くないので、国道に出ようと思います。長野県側の19号ではなく、飛騨川に沿うように走る岐阜県側の41号へ向かいます。飛騨小坂の中心部で国道と合流し、少し南下します。旧小坂町から出て旧萩原町に。国道沿いにある大安食堂 さんに行きます。有名な孤独のグルメでも紹介された、人気店です。下呂ではけいちゃんという鶏肉とキャベツ等野菜を味噌や醤油をベースに炒めた料理が人気で、ここ大安さんではその豚肉バージョンであるとんちゃんが人気です。もちろんけいちゃんも取り扱っていますが、ここはとんちゃんを注文。3人で訪ねたのですが、3人前が1つの鍋で提供されました。味はもちろん絶品。しかもおかわり無料というありがたさ。何杯でも食べられてしまいそうな味でした。また訪ねて、けいちゃんやうどんも頂きたいと思いました。

大安さん
とんちゃん

 お腹も膨れたところで、次の温泉に向かいます。今回は温泉めぐりデーです。濁河温泉と同じく小坂温泉郷の1つにあたる、下島温泉です。ここには入浴施設であるひめしゃがの湯という施設があります。濁河温泉の市営露天風呂とは違い、規模が比較的大きくスーパー銭湯的な雰囲気もあります。国道からのアクセスも良いので人も比較的多く、同じ温泉郷ですが秘湯はずっと少ないです。入口のそばには、飲泉所がありました。とりあえずひと口頂きましたが、お世辞にも美味しいとは言えない味でした。こちらも鉄由来の濁り湯なようで、鉄分が多く含まれるようです。健康にはかなり良さそうですが、血の味がさらに濃くなったかのような感じでした。飲むのにはやや勇気が要りますが、ぜひ飲んでみて下さい。飲泉出来るところはあまり多くないので、ありがたいことです。
 入る方の温泉は最高です。仄かに硫黄臭漂う湯で、露天風呂では茶色のお湯がありました。ここは温度が控えめになっており、ゆっくりと浸かるのには最適でした。

ひめしゃがの湯
国道41号を飛騨小坂駅付近で東に入ると
ひめしゃがの湯、そして濁河温泉につながります
緑色:大安さん
小坂森林鉄道の線路跡
駐車場のそばに遺されていました
飲泉所
小坂川

さて、最後にあと1つ訪ねようと思います。小坂温泉郷は濁河・下島と湯屋温泉が数えられます。しかし、コンプリートはまた別の機会にしようと思います。小坂町から再び萩原町に移動し、飛騨川温泉に行ってみます。ここも国道から逸れてすぐです。飛騨川温泉しみずの湯。ここは正統派の温泉施設という感じで、広い浴槽が屋内外にいくつかあり、快適に過ごすことが出来ました。中でも室内浴槽の広さは中々なもので、ゆっくり羽を伸ばすことが出来ます。

しみずの湯

 ということで、下呂市の下呂温泉ではない温泉たちでした。下呂温泉が素晴らしいのは言うまでもないですが、少し足を伸ばして、こういった温泉地も訪ねてみては如何でしょうか。
 それでは。ありがとうございました。

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