別府地獄めぐり
観光記録 大分県別府市
※ こちらは25年9月19日のものです。
おはようございます。別府市の別府駅に来ました。ここからバスに乗り、市内北部の鉄輪地区を目指します。

24.6.7撮影

灰色:鉱泥温泉 青色:海地獄 赤色:血の池地獄
別府駅前7:48発の、亀の井バス24系統 新港町経由のAPU行バスに乗車します。APUとは立命館アジア太平洋大学のことで、留学生と思しき方も見えました。バスに揺られること35分、10分ほど遅れて、本坊主バス停に到着です。地獄めぐりをするのですが、その前にずっと来たいと思っていた温泉に立ち寄ります。




営業時間は8:15~ですが、おばあさんが一人で?維持管理されているようでした。そのため開始時間が遅れることがしばしばあるそう。この日も同様で、8:30頃に入れました。
鉱泥温泉は、午前中にしか営業していない「幻の温泉」です。というのも、衛生管理が大変で時間を要するからなのだそうです。温泉は大きな湯の浴槽と、その奥に熱い泥の湯があります。これが鉱泥温泉の目玉。お湯でゆっくりと温まってから泥湯に向かいます。泥湯の浴槽はそこまで広くなく、大勢は入れません。手を少し入れただけでも見えなくなるほどの灰色。アルカリ泉を越えるとろとろ感。お湯の温泉と指宿などの砂湯を足して割ったといえば形容できるのような気もしますが、それとも何処か異なっているように感じます。体の奥からじんわりと温まるのは砂湯にも近いですが、入っているうちは汗が噴き出るということもなく、ついつい長く入ってしまいそうです。しかし、長湯は禁物。更に奥に休憩スペースがあり、少し休んでから計2回入りました。湯あたりが怖かったので2回だけにしましたが、ちょっと勿体なかったかなとも感じてしまうほどです。ただ、長時間の入浴は推奨されていないので、またの機会とします。




調べたところ、湯あたりにより怠く感じる方もいるそうですが、少し控えめにしたからかあまり感じなかったので、このまま地獄めぐりに向かおうと思います。少し下ったところに海地獄と鬼石坊主地獄という2つの地獄があります。ここでいう「地獄」は源泉で、さながらこの世のものではないような独特な景観が見られます。そんな地獄を7つめぐる、地獄めぐりが別府では人気なのです。7つが一括りでセット券なども発売されていますが、7つ以外にも地獄はあり、鉱泥温泉のすぐそばにも坊主地獄という地獄があります。時間的にまだ早かったので、またの機会とします。
ということで地獄めぐりへ。最初は、恐らく最も多くの観光客が来るであろう海地獄。青い水は海のようで、海地獄という名にふさわしいです。その他にも真っ赤な湯や温泉の熱で飼育している熱帯性植物など様々な魅力が詰まっており、観光客が多く集まるのも納得の地獄でした。






続いてすぐ隣にある鬼石坊主地獄です。灰色の泥のような水が、周期的に沸騰によりボコッと丸く膨らみます。その様子が坊主の頭のように見えるのが名前の由来で、海地獄と比べて人も少なく、ゆっくりと見ることが出来ました。


ここから5分ほど歩きます。続いての地獄は、かまど地獄。様々な色の湯があり、バリエーション豊富な地獄でした。校外学習かなにかで小学生くらいの子どもたちが来ており、賑わっていました。近いところでこんなに様々な湯が存在するのが驚きです。飲泉コーナーがあったので、頂きました。美味しくないことは無いですが、特別美味しくもない、温泉の味です。








次は鬼山地獄。鬼はかまど地獄に多くいたので、さて次はどんなものなのかと期待しながら向かいます。鬼山地獄には鬼はおらず、なんとワニがいました。このワニも地熱を利用して飼育しているのかもしれません。かなり多くのワニが見れ、思ってもみない展示を楽しめました。




次は白池地獄です。ワニではなく熱帯魚が人気の地獄になっています。水族館でしか見ないような熱帯魚が見られ、満足できました。こちらも恐らくは地熱を利用しているのでしょう。草津熱帯圏もそうでしたが、温泉地の近くに熱帯性の動植物を飼育するのは面白くて良いです。




さて、残る地獄は2つです。ですがこの2つは少し離れており、セット券を買ったときにはバスを使うことを推奨されました。ただ、時間もあり歩いてみることに。地図上だと大した距離でにように感じましたが、実際歩くと案外遠く、30分はかかりました。


歩いた先にあるのは、血の池地獄。恐らくは別府の地獄の中でもかなり有名な部類でしょう。お土産コーナーを抜けると、真っ赤な池が登場。自然の力でここまで赤くなるのが不思議でなりません。海地獄と同レベルの有名な地獄ですが、鉄輪などからも距離があるので人はそこまで多くありませんでした。




いよいよ最後、竜巻地獄です。血の池地獄のすぐ隣にあります。ここは間欠泉になっており、周期的に熱水が放出されます。運のよいことに、この地獄について5分ほど待つと間欠泉が噴出されました。これも自然の力で起こっていると考えると幻想的です。伊豆の土肥でも一度見たことがありますが、3,40分に一度という高頻度は国内はおろか世界的にも珍しいそうです。


ということで、地獄めぐりでした。ここから20分ほど歩いて亀川駅に向かい大分市内に帰ろうと思います。地獄めぐりは案外簡単に出来たので良かったです。鉄輪温泉に入れなかったのが残念でしたが、鉱泥温泉から時間をあけてゆっくり巡りながら、鉄輪や亀川、芝石温泉などにも足を運んでみたいと思いました。また来ようと思います。温泉好きにとってはさながら聖地のような別府、ぜひとも足を運んでみて下さい。
それでは。ありがとうございました。




