半田市
観光記録 愛知県半田市・知多郡武豊町
※ こちらは25年10月24日のものです。
おはようございます。今回は知多半島の主要都市、半田に向かいます。

大府駅

赤色:名鉄名古屋本線
水色:名鉄常滑線 青色:名鉄河和線

田園風景が広がります

貨物線が分岐します
JR線を乗り継いで半田駅に来ました。東海道線の快速が停車する大府駅で降り、ワンマンの武豊行に乗り換え、武豊線に揺られます。最初は混んでいましたが、東浦町の緒川駅で多くのお客さんが降り、その先は空いている車内でした。半田駅は市の名前を冠している割には小さめな規模のように感じました。その理由はのちに分かることになりますが。ホームは平面ですが、踏切問題があるのでしょう、高架化工事が進められていました。


工事中です
半田駅から北西へ歩き進めます。まず訪ねるのは、半田赤レンガ建物です。時代を感じる、味のある見た目の建物です。ビール工場として作られたのが始まりだそうで、カブトビールというブランドのビールがここで生まれたようです。


中に入ると、右手に売店が見え、奥が資料館のようになっていました。そこには、半田におけるビール製造の歴史が説明されている常設展と、半田市出身の新美南吉に関する企画展がありました。セットで500円。半田市といえば、醸造。ミツカンの本社があることでも知られますが、他にも様々な食品関連の産業が花開くように。その中には、お酒も例外ではありませんでした。ここ赤レンガではカブトビールが生産され一躍人気になったそうです。


奥にある展示は、新美南吉の言葉と風景展。ごんぎつねの作者として知られる新美南吉は、ここ半田で生まれ育ったそうです。かなり芸術的な展示だったので難しいものも少なくなかったです。個人的には、「去り行く人に」という詩が、穴の開いた紙に書かれている展示がとても良かったです。


売店のカブトビールは正直かなり気になりましたが、この先に行きたい場所があるのでまたの機会にします。赤レンガから紺屋街道と呼ばれる昔からの道を進み、たどり着くのは運河です。そのすぐそばにある、國盛 酒の文化館というところ。


ここには、日本酒造りで使う道具が展示されており、説明を受けながらそれらを見ることが出来ます。その後は國盛さんの説明ビデオを見て、試飲させてもらうことが出来ます。なんと試飲できるものは毎回異なるようです。日本酒のひやおろしと半田郷、ざくろのお酒 梅酒仕立てとフルリア グレープフルーツのお酒、梅シロップの5種類を頂くことが出来ました。どれも絶品で、さすが歴史ある酒蔵は違います。色々買いたかったのですが、先日蟹江でも日本酒を買ってしまったので、ひやおろし を購入しました。






ご飯を頂こうと思います。お酢が古くから生産されてきたことから、尾州すしというお寿司が人気だそう。少し歩いたところにある、豊場屋本店 さんを訪ねます。ランチタイムのおまかせにぎり寿司を注文しました。カウンター席だったので、すぐ近くで握って頂けるのを見られ、美味しさ倍増です。久しぶりの寿司でしたので、絶品でした。幟ではあなごがピックされており、穴子寿司は確かに美味でしたので、今度はそちらも頂きたいです。




さて、まだ早い時間ですが、半田を後にします。お隣の町、武豊に行こうと思います。ただ、今度はJRを使わず、名鉄で。半田駅を越え、少し西に行ったところにある知多半田駅に向かいます。名鉄河和線の途中駅である知多半田駅は、半田駅と比べて多くの人で賑わっています。半田駅は日中は時間2本で名古屋直通もなし、朝晩は少し増えて名古屋直通も存在します。その一方で知多半田駅は時間8本。うち4本は各停ですが、残り4本は名古屋駅まで昼ので、利便性の差は言うまでもないです。特急は言わずもがな急行でもJRより所要時間も短いので、名鉄の圧勝と言えるでしょう。ですが、JRの方が運賃は安めです。半田市北部の亀崎地区や東浦町の住民はJRを使うので、棲み分けは出来ているのかもしれません。
そんな名鉄の知多半田駅から、武豊町に向かいます。


各駅に停車する急行に乗車し、8分、知多武豊駅に到着です。武豊町役場もすぐ近く、中心部に近い駅です。


武豊町の沿岸部には工場が連なっています。昔はそんな工業地帯に鉄道が伸びており、転車台の遺構なども見られました。




駅跡があるということですが、JR武豊線の武豊駅から伸びていたようです。武豊線は今どうなているのかというと、武豊駅が終点で、それ以上線路は伸びておりません。武豊駅も半田と同様、名鉄駅に利用者を取られている状況なようです。一応始発駅なので、安定して座れる点などがメリットなのでしょうか。なにはともあれ閑散としている印象でした。


ということで、半田市と武豊町でした。特に半田で多くの時間を過ごしましたが、食品産業の息遣いが各地で感じられ、楽しい町でした。ぜひ足を運んでみて下さい。
それでは。ありがとうございました。

