室戸市から徳島市

交通記録 (高知駅→)室戸市→徳島駅
※こちらは 2/13のものになります。

 おはようございます。高知県東部の主要都市、室戸市。室戸市役所のすぐ近くに来ております。前回の続きでここから徳島まで抜けて行きます。
 観光記録の方と重複するところがありますが、ご了承ください。早速ですがバスに乗車していきます。室戸世界ジオパーク行。今回は 室戸市役所前 のバス停から乗車しましたが、ここから室戸世界ジオパークへは、主に2種類のバスで行くことが出来ます。一つ目はまっすぐ、高知県道202号/椎名室戸線を経由するもの、二つ目は国道55号に沿って室戸岬へ大きく迂回するルートです。今回は四国みぎした55フリーきっぷをもっていますし、55号を通り岬を目指してみましょう。

高知東部交通のバス
(室戸世界ジオパークバス停にて)
高知東部交通の室戸市役所バス停

 さて、このバスは一気に南下していきます。右手には海が見える区間です。驚いたことに、途中のバス停までで他の乗客が皆降りてしまい、室戸岬に着く頃には乗客は私一人になってしまっていました。そうしているあいだに室戸岬到着。この後バスは誰も乗せずに走るのだろうかという不安を持ちながらも一旦下車します。

実質貸し切り状態の路線バス
室戸岬

 さて、バスの本数は少ないので岬の景観満喫もほどほどに次のバスに乗ります。またゆっくり来ようと思います。次のバスは8:41発の室戸世界ジオパーク行。終点の室戸世界ジオパークまで向かいます。先程とは一転して岬から北上。引き続き進行方向右手には海が見えますが、その方向は西ではなく東です。進んでいくと観光施設が。シレストむろと。今回は時間の関係上、訪れませんでしたが、深層水を楽しむことの出来るプール/温泉が備わった施設のようです。またの機会に伺いましょう。さて、室戸世界ジオパークバス停に到着。乗り継ぎがありますので、この施設を見学しながら待つことに。ここからはさらに北を目指す路線バスに乗り継ぎます。

バス車内から見えたシレストむろと
室戸世界ジオパークセンター

 次に乗るバスは 9:58発 海の駅東陽町行。こちらでまた途中まで向かいます。わずか5分ほどの乗車で到着しますは、むろと廃校水族館バス停です。ここが今回の旅の個人的メインスポット。次のバスは2時間後ですので、ゆっくり雰囲気を堪能し、また次のバスを待ちます。

ずっと訪れたかった、むろと廃校水族館です。

 お次は12:23発 甲浦岸壁行。途中、海の駅東洋町まで30分ほどバスに揺られます。沿岸を通って右手には美しい海が連続して見られます。ということで、室戸市を出て安芸郡東洋町に入ります。町の中心部で道の駅のような施設と美しい白浜が広がります。次に乗っていくものとバスの乗り継ぎは良いです。しかし、お昼も食べずに13時を回り、空腹に耐えかねたので、ごはんを頂きます。しかし次の便は約2時間後。ある程度の覚悟が必要です。

海の駅 東洋町バス停のすぐ近くにある
東洋町の看板、白浜海岸

 さて、2時間が経過しました。ここからは阿佐海岸鉄道というものに乗り換えます。こちら、鉄道と名乗っていますが乗り場は先程降りたバス停のすぐ隣です。線路もない、ただのバス停のようなパネル。そしてなんと、来ましたのはどう見てもバスです。

高知東部交通と阿佐海岸鉄道の
海の駅 東洋町バス停

阿佐海岸鉄道のDMV車両

 ただ、こちらは名の通り鉄道です。まあとにかく乗ってみましょう。15:00発 阿佐海岸鉄道 阿波海南文化村行。今のところは普通のバスですね。次の停車は甲浦です。さて、あらかじめ甲浦駅の様子を写真に撮っておいたのですが、こちらは「駅」という感じでしょう。地上の甲浦停留所(?)で扉を開閉し、ガードレールが上がって高架線上に進めるようになります。このスロープを登り、バス(?)は高架線(?)に入っていきます。

時間があったので徒歩で訪ねました、甲浦駅の駅舎
バス停の待合所のようになっており、駅としては使われていない模様です。
こちらは車内から撮影、甲浦バス停です。
スロープの上です。道に突然線路が登場。
入ることの出来ない「駅」用ホームも右手に見えます。
阿佐海岸鉄道線はここ甲浦から室戸を経由し、奈半利駅までを結ぶ案があったそうです。
そうなっていたら、ここも「駅」として使用されたのでしょうか。

 こちらが、同じくあらかじめ撮っておいた高架線になります。なんと線路が引いてあります。ここに登ってこのバス(?)はどうするのでしょうか。高架線に登り切ると一時停止しました。何が起きるのかと待機していると、
「モードチェンジ スタート」
というアナウンスとともに軽快な音楽が流れ始め車内に振動が伝わって来ました。
 実は、こちらの阿佐海岸鉄道はDMV(Dual Mode Vehicle)というもので、鉄道とバスを兼用するものとなります。何を言っているのかよくわからないですが、高架線上は鉄道として、それ以外の場所ではバスとして走るという変わった交通機関なのです。ここ甲浦から、目的地である阿波海南までは鉄道として走行します。

阿波海南駅にて。自動車として使用する車輪とは別に、浮かんでいるタイヤが見えます。
モードチェンジ時に、このタイヤを出し入れします。

 このDMVは、JR北海道が開発を進めていたそうですが、この阿佐海岸鉄道が、世界で初めて実用化しました。幹線的な立場の鉄道と、より地域に根差したところにまで足を延ばすバス。これらが一つになって運行されると考えると夢がありますよね。世界初を売りにした地域活性化/保守費用などの削減/災害(特に南海トラフ地震)発生時の避難誘導等 に貢献できるとされているようです。
 ちなみに、乗換案内を叩くと「要予約」の字が表れるかと思います。これは、予約なしでも乗車することは出来るが、予約せず、満席だった場合は乗車できない。ということだそうです。ただ、Web予約はクレジットカードでの事前決済となります。みぎしたきっぷを持っていれば、フリー区間として乗ることは可能なのですが、予約するとなると別途700円(2024年11月現在)が必要です。なお、こちらはガラガラでしたので、予約せずとも余程のことがない限りは乗車できると思います。ですが、絶対に乗り遅れたくない場合や、予約画面で混雑状況を確認し、混雑しているようでしたら、予約した方が良いかもしれません。ちなみに私は予約しておきました。

 ということで徳島県に入りまして、海部郡海陽町、阿波海南に到着です。ここではJR牟岐線との接続があります。ここでDMVは再びモードチェンジを行い、バスモードに切り替え、終点の阿波海南文化村へ向かいますが、私はここで降ります。

阿佐海岸鉄道の阿波海南バス停
JR牟岐線の阿波海南駅

 ここまで来てしまえば、徳島市は目と鼻の先です。2時間ほどかかりはしますが、あとは乗っているだけで徳島駅までたどり着きます。16:08発 牟岐線 普通 徳島行。徳島県の第二都市である阿南市を経由し、最大都市徳島市を目指します。阿南駅付近からはかあり込み合ってきました。

牟岐線車両
JR四国 1200型気動車

 ということで、高知から徳島まで、室戸経由というかなりの変則ルートで移動してみました。魅力的なところが多く、観光しながら回るにはちょうどいいかと思います。どの路線も本数は多くなく、制限のある中での行き来にはなりますが、観光も交通も楽しみたい、という方にはお勧めです。3日間有効のきっぷですので、徳島県内の牟岐線沿線も楽しめます。是非とも、機会がありましたら利用してみて下さい。
 それでは。ありがとうございました。

高知駅から徳島駅まで、はるばると移動しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です