いなほ
交通記録 新潟→秋田
※ こちらは25年2月日のものです。
おはようございます。上越新幹線に乗り、新潟県にやってきました。ここから東北方面へ、日本海側を通って向かっていこうと思います。


羽越本線(水色)を通り、秋田を目指します
橙色:奥羽本線
緑色:東北新幹線
乗車するのは特急いなほ1号 秋田行。8:23新潟発で、先に紹介したとき号との接続は良好です。秋田駅着は11:57で、3時間半も走り続けるロングラン特急です。近い緯度に位置する主要駅である福島駅と盛岡駅との時間と比較すると、新幹線で1時間45分ほど。2倍ほどの差が出ています。ですが、風光明媚な車窓を楽しめるので良い旅になります。




停車駅は豊栄・新発田・中条・坂町・村上・府屋・あつみ温泉・鶴岡・余目・酒田・遊佐・象潟・仁賀保・羽後本荘・秋田です。270kmも一気に走り抜けます。新潟駅からは白新線を経由します。新潟駅から新発田市の新発田(しばた)駅までを結ぶ路線で、途中では新潟市内の主要駅・豊栄(とよさか)駅に停まります。
新発田からは羽越本線を走行します。新潟市内で信越本線の駅でもある新津駅を起点として、東北地方の日本海側を走る大幹線です。終点は秋田駅で、秋田県にあたる出羽国と新潟県にあたる越後国とを結ぶ羽越という名になっています。
新潟県はかなり広く、新発田を出て羽越本線に入ってもしばらくは新潟県内です。胎内市の中条駅を抜けると、村上市。新潟県最北の市です。村上市最初の駅は、米坂線との乗換駅である坂町駅です。山形県の米沢とここ坂町を結ぶ米坂線ですが、坂町から途中の今泉までは大雨の影響で運転見合わせ、バス代行運転中となっています。市内の中心駅である村上駅を越えると、とあるイベントがあります。村上ー間島間にはデッドセクションという架線に電気が流れていない区間があり、そこを通る際に一時的に電気が消えるのです。村上以南が直流電化、間島以北が交流電化と流れている電気の形式が異なっているため、このようなことが起きます。一種のイベントのようで興味深かったです。


ちらほらと見られました
村上駅を出て交流区間に入ると、線路は一気に海に近づきます。村上市北部は笹川流れなどの景勝地で知られ、雄大な日本海を望むことができます。冬の日本海側ということも天気が良くはないですが、荒々しくも美しい日本海の波を眺めることが出来ます。ちなみに、秋田方面に向かう際は進行方向左側に座った方が海をよく眺められます。ちなみにキュンパスシーズンということもあり、左側の窓側席だけがキレイに埋まっていました。予約はお早めにとりましょう。


村上市を越えるといよいよ山形県です。山形県は鶴岡市。県内の第二都市です。市街地に入るために沿岸部から少し内陸に入り、ここからは庄内地域の主要部を走行します。鶴岡市を出ると、庄内町の余目(あまるめ)駅。陸羽西線の乗換駅で山形新幹線も発着する新庄につながっていますが、こちらも現在はバス代行となっています。余目の次が酒田。酒田市は酒田港や庄内空港があり、いなほも半数以上の列車はここ酒田で折り返すように設定されており、交通拠点となっています。
酒田で少しだけお客さんが減りました。キュンパスで乗り通す人も増えていると思うので、普段がどの程度の混雑かは分からないですが、酒田ー秋田間の特急は1日2往復となっています。酒田市を出ると遊佐町に入ります。遊佐は山形県最北の町で、ここを抜けると秋田県にかほ市になります。県境付近には鳥海山がそびえます。生憎の天気なのであまりよくみえないですが、天気がよければ進行方向右側から見ることができます。


舞台は秋田県に入ります。庄内地方の都市部を抜けて、再び日本海に接近。この緩急が面白いです。にかほ市内の象潟・仁賀保と日本海に沿うように北上していきます。


秋田市に至る前の最後の市、由利本荘市です。中心駅の羽後本荘駅からは、由利高原鉄道の鳥海山ろく線走っています。そして羽後本荘を出ると、30分のノンストップ区間を経て終点秋田です。この時間で、東京駅で買った駅弁を頂きます。秋田駅で食べたかったのですが、接続が50分ほどで、お昼時の到着ということもあり駅周辺をゆっくり見る時間も残したいと思ったので、今回は車内で食べることにしました。秋田グルメはまたの機会にしようと思います。とりめしはその名の通り鶏ずくしで絶品でした。特急の車内で駅弁を食べるというこの非日常感はやはり最高です。よりおいしくご飯を頂けるような気がしますね。


ということで、新潟駅からの長旅も無事終了。秋田駅に到着です。夏場などの天気が崩れにくい期間を狙ってもう一度乗りに来たいですね。また、羽越線も途中下車しながらゆっくりとめぐりたいと思いました。
みなさんも、この特急いなほに乗車してみてください。
それでは。ありがとうございました。




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