甲賀市水口

観光記録 滋賀県甲賀市
※ こちらは25年9月11日のものです。

 おはようございます。今回は京都に用があるので名古屋から移動していきますが、その寄り道していきます。名古屋から京都まで移動する際のライフハックで、少しお安く移動する方法があるのでまずはそちらをご紹介。在来線で移動するために乗車券を買うのですが、その経路を少し工夫します。
 名古屋ー京都間の主要ルートと言えば、大垣・米原経由の東海道線ルートですが、こちらは147.6kmで乗車券は2640円です。その一方で少しマイナーなルートがあります。それが、亀山・柘植を経由する関西線・草津線ルート。138.8kmで乗車券は2310円です。300円ほどの節約に過ぎませんが、東海道を通り慣れた人にとっては新鮮な景色を見られるので、純粋に面白い経路です。地図を見ても東海道線は大きく北に逸れており、距離が長くなることが分かります。

亀山駅
橙色:東海道本線 青色:関西本線
緑色:草津線
黄色:名古屋駅 橙色:亀山駅 紫色:柘植駅
赤色:水口城南駅 緑色:草津駅 青色:京都駅

 名古屋駅から亀山駅までは、1時間程度。日中は1時間に1本、快速が運行されています。名古屋を出ると愛知県内の駅を全て通過し、桑名、四日市と停車します。その先は亀山まで各駅に停車。四日市までは市街地が多いものの、ほぼ全線で近鉄と競合しており、四日市以西ではどこかのどかな車窓が広がります。そんな路線であるため、車内はそこまで混雑していません。
 関西本線はJR東海とJR西日本の区間に分かれており、ここ亀山を境に運行会社が変わります。亀山からは普通列車の加茂行。山間部を縫うようにして走る、一両の気動車です。本線の名を持ちますが、さながらローカル線のようです。柘植(つげ)駅までは3駅25分ほど。駅間距離も比較的長く、何より曲がりくねった線路によりスピードがあまり出せないようです。三重県伊賀市の柘植駅です。乗換のあるターミナル駅ですが、どこか静かな雰囲気です。

柘植駅

 柘植駅からは草津線の乗車します。関西本線と東海道本線とを連絡する路線です。滋賀県南部を走る通勤路線となっています。全線単線のようですが、多くの駅ですれ違いが行えるようになっており、増発にも耐えられるような路線の印象です。ですが、日中は1時間に1本。柘植を出ると、いよいよ滋賀県。忍者でも有名な甲賀市です。15分ほど乗ると、貴生川(きぶかわ)駅に到着。南北に走る草津線に加え、西に向かう信楽高原鐵道、東に近江鉄道が伸びるターミナル駅です。以前は信楽方面に行ったので、今回は近江鉄道に乗ってみようと思います。

貴生川駅 南口
近江鉄道

 草津線は1時間に1本で、近江鉄道も同様に1時間に1本。ですが、それぞれうまく乗り継げるようにダイヤが組まれています。確か信楽線もそのようにダイヤが組まれており、本数以上に乗りやすくはあります。
 今回訪ねるのは、甲賀市の水口(みなくち)町。現在の甲賀市の中心部にあたる地域で、近江鉄道に1区間だけ乗車します。隣の、水口城南駅で下車します。

なんと硬券でした
水口城南駅

 「城南」という駅名の通り、駅北部にはお城があります。水口城です。戦国時代を知らない城で、作られたのは徳川領となった江戸時代です。現在こそ、東海道新幹線や東海道本線は岐阜県や米原を経由するので、そちらのイメージが強いですが、当時の江戸時代は名古屋から三重県を通り、滋賀県の土山などを経由し、草津に入りました。若干ズレていますが、今回通っているルートに近いものだという認識です。国道1号は、今でも同様のルートになっています。そんな人々が行き交う東海道上の拠点がここ水口で、宿場町として栄えたほか、徳川家光が上洛する際の宿泊所となってそうです。

水口城
お堀

 天守に入る時に、資料館とのセット券があるというお話しを伺えたのでそちらを購入。資料館は城南駅の近くだそうで、一度戻ります。資料館は歴史物の展示がメインというよりは、現在の文化に関する展示が中心という印象でした。水口曳山祭という山車が有名なお祭りがあるそうで、立派な展示がありました。

水口曳山祭
水口温泉つばきの湯

 温泉があったので、立ち寄ります。水口温泉という名前ですが、スーパー銭湯のような感じです。ですが、全国の温泉の泉質を堪能できるコーナーがあり、9月は富士河口湖の湯ということでした。露天のように外気に触れられる浴槽が中心で、温い湯から熱い湯まであり、ゆっくりと楽しむことが出来ました。良い泉質もありつつスーパー銭湯のような広々さもあり、身近に欲しいタイプの施設です。
 さて、ゆっくり京都へ向かう道に着こうと思います。せっかくなので違う駅を使いたいと思い、住宅地の真ん中にポツンとある、水口石橋駅まで歩きました。城南との駅間は短く、簡単に歩くことが出来ます。人もおらず時の止まったような静かな駅で、座って列車を待っているだけでどこかワクワクしてきます。

水口石橋駅

 貴生川に戻り、草津線に乗り継いで草津を目指します。草津駅までは草津線でゆっくりと向かいますが、草津からは天下の新快速に乗れます。あっという間に京都ですが、もう少し寄り道していきます。

JR・信楽高原の貴生川駅ホーム
信楽高原鐵道線

 新快速に乗り継ぎ、立ち寄るのは県庁所在地大津。大津駅で降りてみます。滋賀県にいるので、やはり琵琶湖は見ておきたいです。駅前の大通ではなく県庁の東側を抜けてみると、圧巻の湖が見えてきます。琵琶湖には立派な建物があちましたが、現在は改修中かなにかで開館していないようです。少し西に逸れると、広い琵琶湖を見渡すことが出来ました。時間も相まって夕焼けが良く映えます。

大津駅 北口
県立琵琶湖文化館
琵琶湖
大津京方面の建物たちかと

 大津市の中心市街地である浜大津に行ってみます。京阪のびわ湖浜大津駅があり、高い建物が密集しています。中心部に路面電車の軌道が伸びている様子は、栄えている地方都市のような雰囲気がして良いです。関西圏の一部ではあると思うので地方都市というべきかは怪しいですが…

浜大津
びわ湖浜大津駅

 ということで、京都までに寄り道を重ねてきました。大津などは東海道経由でも十分立ち寄れますが、安かったり甲賀市などに立ち寄れたりと面白いので、ぜひとも関西線・草津線を使ってみてください。
 それでは。ありがとうございました。

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