鶴見線
交通記録 横浜→鶴見
※ こちらは25年9月30日のものです。
おはようございます。今回は神奈川の一風変わった路線、JR鶴見線を楽しみたいと思います。


黄色:南武線 橙色:鶴見線
乗車券はあらかじめ購入しておきましたが、その乗車券を使用するために少しだけ移動します。乗車するのは、6:03分発の横須賀線千葉行。横浜を出ると、約10分間停車せずに走り続け、川崎市幸区の新川崎駅に知者します。首都圏にいると、横須賀線・総武快速線として千葉と久里浜を行き来する路線を目にします。この横浜ー新川崎間も含め、東京以南は「横須賀線」として案内されますが、正式な横須賀線は大船ー久里浜間です。東京ー大船間は東海道線の支線を通るかたちとなっています。途中、鶴見駅を通過して新川崎・武蔵小杉方面に入ります。この鶴見駅から品川までの支線は「品鶴(ひんかく)線」と呼ばれています。
新川崎で下車します。ただ、新川崎に用があるわけではなく、ここで乗り換えようと思います。正式な乗換駅としては案内されていないものの、5分ほど歩いたところに、南武線の鹿島田駅があります。簡単に乗り換えられますがアナウンスされないのは、隣に両者の乗換駅である武蔵小杉駅があるからでしょう。ただ、このような少し歩く乗換駅は好きなので、時間もありますしこちらで乗り換えます。


鹿島田から南武線に乗って行きます。先述した乗換駅としての利用の他に、もう1つ、ここから乗車する理由があります。というのも、乗車券を鹿島田駅から通しているのです。今回は横浜市内・川崎市内の鶴見線の駅で下車したいのですが、横浜駅や川崎駅、尻手駅などから乗車券を取ると、開始が「横浜市内」からになってしまうのです。帰りのことを考えて名古屋までの乗車券にしているため、乗車券の距離が200kmを越えてしまい、横浜市内 → 名古屋市内 という乗車券になってしまいます。今回は横浜市内のきっぷになってしまうと都合が悪いので、南武線の駅のうち、横浜市内の特定区間がぎりぎり外れている鹿島田駅からとりました。
南武線に乗車します。6:27発の川崎行。川崎駅の一駅手前、尻手(しって)駅で下車します。

南武線と鶴見線を経由します

南武線は川崎と立川を結ぶ路線ですが、1つ支線を持ちます。ここ尻手から工業地帯の浜川崎駅までを結ぶ、浜川崎支線です。6:47発の浜川崎支線 浜川崎行に乗車します。これから向か鶴見線沿線は工場が連なる地域です。朝という時間もあり、通勤客が多く見えました。京急との接続駅である八丁畷駅を経由し、臨海部に向かって進んでいきます。

尻手方面の線路





年季の入った建物が、その長い歴史を感じさせます。南武線の支線と鶴見線の乗換駅である、浜川崎駅。ここから鶴見線の旅が始まります。南武線ホームと鶴見線ホームとは、若干の距離があり、多くの人が鶴見線ホームに乗り換えていきました。


まず行くのは、鶴見線の本線における終点、扇町駅。持っている乗車券に含まれるのは、鶴見線の浜川崎ー鶴見間です。後戻りはできませんし、この区間に含まれていない区間に乗車するのはもってのほかです。浜川崎ー扇町間の乗車券は持っていないので、ICをタッチして浜川崎駅の鶴見線ホームに入ります。
接続はあまりよくなかったです。7:13発の扇町行。7:17に扇町駅に到着します。

本数の差が大きいです



貨物駅としての役割も担いつつ、工場通勤者を迎え入れる扇町駅です。ここまでくる列車は、日中はかなり少ないです。民家は殆どなく向上ばかりなので、日中は大きな需要もないのでしょう。一応、臨港バスという路線バスがあるので、川崎市街地とは日中でも行き来出来ます。
さて、やって来たはいいものの、駅周辺は工場ばかりです。どうしようか迷ったのち、一駅歩くことにしました。隣の昭和駅も使ってみようと思います。昭和駅までは、歩いても10分ほどで着きます。




昭和駅も扇町駅と同様、周囲に工場が連なる駅です。7:34発の鶴見行。この時間にこの工業地帯から鶴見方面に向かう列車は空いていました。降りるのは、武蔵白石駅です。ここから大川駅へ歩きます。


武蔵白石駅からまっすぐ沿岸部に行ったところに、鶴見線の支線の1つ、大川支線の大川駅があります。大川支線と鶴見線が接続するのは隣の安善駅ですが、正式にはこの武蔵白石駅が起点となっているようです。昔はここでも乗換が出来たようでした。
武蔵白石駅から大川駅までも、10分と少しで歩けます。ただ、大川駅を出る列車が来るまで時間があるので、少し周囲を散策します。工場と少しの公園があるという地域です。






工場が多いので、到着した便もかなりの人が降りていきました。大川支線は鶴見線の浜川崎ー扇町間よりも極端で、昼間は全く列車が来ません。ただ、こちらもバス路線がすぐ近くにあります。8:23発の鶴見行の乗車します。支線ではありますが、本線を走行し鶴見駅まで直通します。次の駅である安善駅で降ります。この列車は停車しないものの、武蔵白石ー安善間も走行します。先程、武蔵白石で降りたのは、武蔵白石ー安善間の乗車券を重複させないようにするためです。特例などもありそうですが、正規料金を払わずに乗車したことになっては好ましくないので、一応このようなかたちにしました。


大川方面の列車にも乗れます
安善駅で一度出場するために降り、隣の駅である浅野に移動します。浅野駅は、もう1つの支線である、海芝浦支線が伸びます。最後の支線に乗り、海芝浦に向かおうと思います。8:35発の鶴見行。


右奥が扇町方面
浅野駅から、有名な海芝浦に行きます。扇町・大川方面と海芝浦方面でホームが異なっており、浅野駅から海芝浦方面の列車を待っている人は多くなかったです。8:52発の海芝浦行。






海が非常に近い駅として人気の海芝浦駅。駅の外は東芝の私有地なので、出ることが出来ません。本当なら公園に行くことが出来るのですが、工事中で閉鎖されていました。残念ですが、仕方ないです。ただ、駅構内の外に出なかったとしても、運賃はしっかり払う必要があります。出場用と入場用を1回ずつタッチし、鶴見行に乗車します。9:15発の鶴見行。せっかくなので、隣の新芝浦駅でも降りてみます。




新芝浦駅も海芝浦と同様、すぐそばに東芝の工場があります。しかし、こちらは駅の外に公道があり、降りることが出来ます。海(運河ですが)も近くにあり、海芝浦ほどではないにしろ、良い景色です。
新芝浦駅から、浅野駅までの歩きます。こちらも10分ほど。9:30浅野駅発の鶴見行に乗車します。鶴見線最後の駅観光、鶴見駅の一駅手前、国道駅です。こちらも人気な駅です。まるで時の止まったような廃墟感。しかし、バリバリ現役の駅です。国道という安直な名前にこの忘れられたような雰囲気。ぜひ一度訪ねてみてほしいです。








ということで、鶴見線でした。ディープな路線や駅が多い、かなり面白い路線でした。関東からはすぐに行くことが出来るので、駅という日常的なもので非日常性を感じてみたい方は、ぇひとも足を運んでみて下さい。
それでは。ありがとうございました。




