紀勢本線と新宮市
交通記録 亀山→新宮
※ こちらは25年11月25日のものです。
おはようございます。名古屋駅から関西本線で約1時間、三重県亀山市の亀山駅に来ました。今回は3日かけて、長大な紀勢本線に乗り、紀伊半島を一周していこうと思います。


橙色:亀山駅 赤色:多気駅
黄緑色:紀伊長島駅 青色:新宮駅
紀勢本線は全長400km近い大幹線で、大きな紀伊半島をぐるっと一周するように伸びています。関西線と和歌山からの阪和線を使うことで名阪間の移動ルートとすることもできますが、言うまでもなく時間がかなり掛かります。南紀とくろしおという2つの特急が存在するので乗換一回でも理論上は行き来できますが、今回はその雄大な車窓を楽しむべく普通列車を利用してゆっくりと巡ろうと思います。
5:40名古屋発の関西線始発に乗って、6:56亀山駅に着きました。接続する7:01発の紀勢本線伊勢市行。流れるように乗車しましたが、接続便の都合が悪いので、寄り道しつつ行きます。最初に降りる駅は特に決めていませんでしたが、亀山の二駅先、一身田駅で降りました。味のある駅舎に専修寺という大きなお寺を中心に広がる門前町。フラッと立ち寄るにはちょうどいいスポットでした。お寺の境内に入ってゆっくり観光もまたしてみたいものです。ちなみに近くには高田学苑という中高一貫校(?)があり、特に津方面からくる列車は一身田駅で降りる学生さんでいっぱいでした。県庁所在地にしてなかなかローカルな光景です。早くも旅情が掻き立てられます。




後続列車に乗ります。7:56発の伊勢市行。非電化区間ということでディーゼルエンジンで動く気動車ですが、4両もつながる列車は県庁所在地の貫禄を感じます。次の津に至るまでは車内もかなり込み合っていましたが、津に着くと乗客は一気に減り、4両もつながるのが不釣り合いなくらいには空いた車内となりました。時間によっては車両が貸し切りになることもありました。



雲出川

近鉄の立派な線路が見えます
津からの利用者が少ないのは通勤の時間帯に中心部から出る方面に向かっているから、という理由はあるでしょうが、それだけではないでしょう。亀山ー津間はJRのみが路線をもちますが、津から松阪にかけては近鉄と競合します。本数が多く早い近鉄に乗客を取られているのが現状でしょう。快速や特急の通過待ち・行き違い待ちもあるので、時間はかなりかかります。松阪を出て近鉄と分かれると、もうすぐ多気駅です。この列車は伊勢市行で、現在は紀勢本線を走行しているものの、多気から先は参宮線に入るので、ここで乗り換えます。8:51多気着。


参宮線は紀勢本線から分岐するように伸びていますが、紀勢本線の多気以南は多気始発の列車も多く、津方面とは分離されていることが多いです。その上本数もかなり少な目。次発は9:43発です。1時間弱の時間があるので、多気の周辺を散策しようと思います。かなり雨が降っていますが、少し北に行き櫛田川に河川敷から川を眺めます。


一級河川である櫛田川から、その水系の佐奈川に沿って南下し、駅北西部をぐるっと回り、駅に戻ります。乗る列車の前に名古屋・四日市から来た特急南紀が来ました。南紀は新宮を越えて紀伊勝浦まで行きます。停車駅はかなり絞られていますが、普通列車ならではの魅力があるものです。南紀が出たあとに入線してきた9:43発の新宮行に乗車します。



ロングシートが続きます

ゆっくりと紀勢線を南下していきます。全線にわたって風光明媚な紀勢本線。多気から先でまず待ち構えていることは、美しき山川です。


大内山川

名古屋方面の特急が通過

トンネルの合間に長島の街が見えます
車内はかなり空いており、多気で乗っていたお客さんがすぐに降り、大台町の中心駅である三瀬谷で乗ってきたお客さんがまたすぐに降りるという、特急停車駅で少しのお客さんが乗るというパターンで進みます。途中の梅ヶ谷駅を出ると、トンネルを何度も越え、紀北町の中心地である紀伊長島駅に到着。11:00着ですが、なんと出発は11:28で、30分近い停車時間があります。通過待ちがあるわけでもないのでなぜここまで停車するのか分かりませんが、かえって好都合。駅を出てすぐのところにある万両寿しさんに行きます。以前も伺った、持ち帰り専門のさんま寿司屋さんです。本当に絶品なのでまた来られて良かったです。きっと謎の28分停車はさんま寿司を買うためなのでしょう。特急では楽しめない、特殊な旅の醍醐味です。




先程まで乗っていた列車に戻ってきました。引き続き紀勢本線を南下していきます。紀伊長島より先は海を楽しむことが出来ます。生憎の悪天候ですが、キレイな海が見られます。


ここから先の特急停車駅は、尾鷲・熊野市・新宮。先ほどまでとは違い、それぞれの駅で降りるために乗ってくるお客さんもいました。それでも車内は閑散としています。鵜殿駅を出ると、熊野川を渡り、舞台はいよいよ和歌山県へ。新宮市の新宮駅に到着です。13:20着となかなか時間がかかりました。多気からは3時間強。長島で休憩したとはいえかなりの時間です。ひたすらロングでしたが、シートは柔らかく景色もよく、退屈したり疲れたりすること全くなく楽しめました。こんな時間ではありますが、お昼ご飯を頂きます。駅前の徐福寿司さんを訪ねます。やはり紀州はさんま寿司。長島で買いましたが、欲望に負けこちらでもさんまを注文。絶品でした。


ここから列車に乗って更に進んでいってもよいのですが、せっかく新宮まで来たのです。観光していきましょう。まずは、新宮を代表する、熊野速玉大社です。寂れつつあるアーケードを抜け、速玉大社に到着。




熊野古道関連の世界遺産に登録されている、由緒正しき神社です。赤く輝く外観がよく映えます。あんなに降っていた雨も嘘のように止み、日がさしていました。
どんどん観光していきます。続いては新宮城。またの名を丹鶴城ともいう、新宮藩時代に中心となっていたお城です。天守閣は残っていませんが、上からの眺めは良いです。


更に東へ、川の下流方向に向かいます。もう1つの世界遺産、阿須賀神社です。速玉大社ほどは知られていない印象でしたが、こちらもご立派です。すぐそばには市の資料館があり、入ろうと思ったのですが、昨日が祝日だったということもあり、代休。残念ですが仕方がありません。またいつか、来ようと思います。


最後に訪ねる観光地は、自然のものです。浮島の森という浮島。長年の木々が堆積して出来た泥炭が水に浮くために島全体が水に浮くようなかたちで存在するという変わった島。そのような変わった景観が見られる特殊な島です。昔の人の営みも感じられ、なかなか面白かったです。


ということで、JR東海区間の紀勢本線と新宮でした。紀勢本線はまだまだ長いですが、こうして一度も降りたことがない駅で降りながら、雄大な自然の広がる車窓を眺めるのは、やはり楽しいです。
今後も和歌山を目指して進んでいきます。それでは。ありがとうございました。

新宮城を貫くように線路が伸びます

新宮駅で購入しましためはり寿司



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