高知市から室戸市

交通記録 高知駅→室戸市(→徳島駅)
※こちらは 2/12のものになります。

 おはようございます。高知県は高知市、JRの高知駅に来ております。今回はここからのんびりと徳島市に向かっていこうと思います。JR四国の路線図を見て頂ければ分かるのですが、高知駅から徳島駅まで行くには都市間の高速バスか土讃線特急の南風号/しまんと号で阿波池田まで出て、徳島線特急の剣山号に乗るルートが王道でしょう。
 ただ、今回は一風変わった経路で徳島まで行こうと思います。タイトルでネタバレをしていますが、室戸市を経由して向かいます。
 ということで、早速今回使うきっぷを購入しにいきます。高知駅のみどりの窓口にて買いますは、5800円の「四国みぎした55フリーきっぷ」です。なんともふざけた名前のようですが、効果は絶大です。3日間に渡り、
・JR土讃線の後免ー高知間
・土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)の全線(後免ー安芸ー奈半利間)
・高知東部交通 安芸-室戸ジオパーク線の安芸営業所ー安芸駅ー奈半利駅ー室戸岬ー室戸世界ジオパークセンター
・高知東部交通 室戸-東洋線の室戸世界ジオパークセンターー海の駅東洋町ー甲浦岸壁
・阿佐海岸鉄道の阿波海南文化村ー阿波海南駅ー甲浦ー海の駅東洋町ー道の駅宍喰温泉
・JR牟岐線の全線(徳島ー阿南ー阿波海南)
が乗り放題となります。国道55号と平行したルートを進むため、このような名前になっていると推測できます。全然どこだか分からない、という方も大丈夫です。その多くをこれから紹介していくことになります。

高知駅で購入した
「四国みぎした55フリーきっぷ」
QGISより作成
桃色(土讃線)上の赤丸(高知駅)から
灰色(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)
国道55号線(バス)
赤色(阿佐海岸鉄道線)
緑色(牟岐線) を利用できます。

 ということで、こちらを改札に入れてホームに上がろうと思います。ちなみにネタバレですが、もう二度とこのきっぷを改札に「入れる」ことは有りませんでした。改札を抜け、立派な2面4線の高架線を持つホームへ。2番線のホームには特急が停まっていました。

JR高知駅
土讃線のカーブに対応した
JR四国2700系という特急車両だそうです。

 そして、1本目の鉄道はこちらになります。8:10発の土讃線 普通 土佐山田行 高知→後免。本当はこの1本後ろに、これから乗る土佐くろしお鉄道に直通しているものがあるのですが、乗換駅の後免駅を少し見てみたいので、1本早いこちらに乗車します。

土佐山田行の普通列車
あまり詳しくはないため定かではないですが、恐らく土佐くろしお鉄道9640形
ですがこの列車は後免駅から北上します。

 2面4線を出ると、土讃線はすぐに単線になります。次の停車駅である薊野(あぞうの)駅は、2線を持つ列車交換可能な形になっています。この駅にて列車交換がなすべく右側に逸れて入線。ただ、日本の旅客鉄道は原則として左側通行です。
 1本の路線が両脇にそれる形で2本の路線になり、左側通行のため向かって左手に入線して行く、という構造は普通列車の多い単線路線で多く採用されています。しかしながらこの薊野駅では、既存の1本の線路はそのまま真っすぐ進み続け、その上で右に分岐する形で2本目が伸びていました。そして、左側通行の原則に反して右手に入線しました。この理由は至ってシンプルで、この単線路線には特急が走っているためです。この区間では特急南風と特急しまんとが走行しており、特急に高速通過させるために1本の路線を直線のままで残し、その上で曲がった路線に、例えそれが右側であっても待ち合わせの普通車は入線するということでした。これは、一線スルーと呼ばれるもので、単線ながら特急が走行する路線で多く見られるそうです。
 中村行の特急しまんとが高知駅を目前にしていましたが、残念ながら写真に収めるには至りませんでした。なお、特急通過後には普通列車も入線しました。

薊野駅
特急が通過し、反対方向の高知行が入線。

 さて、高知県は香南市に入り、後免駅に到着です。JR土讃線と土佐くろしお鉄道の阿佐線が乗り入れ、全ての特急が停車する主要駅です。ここで、後から高知駅を出てくろしお鉄道に直通する列車を待ちます。
 後免駅を筆頭とする土佐くろしお鉄道阿佐線の駅、この線はごめん・なはり線とも言われますが、この線内の全駅にオリジナルキャラクターが存在します。作者はアンパンマンで知られるやなせたかしさん。出身が現在の高知県香美市とのことで、JR四国の主要特急にアンパンマン号が運行されるほか、このごめん・なはり線の各駅にやなせさんが手がけたキャラクターがいます。この後免駅にも、ごめんえきお君 というキャラクターが。

JR土讃線から土佐くろしお鉄道に乗り換えます。
後免駅
やなせたかしさんが手掛けたキャラクター
ごめんえきおくん

 後免駅に列車が入線。8:47発の阿佐線 快速 奈半利行 後免→のいち。今回の旅、四国内では最初で最後の快速列車の登場です。途中安芸駅までは一部の主要駅に停まり、本数が減る安芸ー奈半利間では各駅に停まります。

快速の奈半利行
こちらも恐らく9640形

 次の目的地はすぐです。後免駅を出て7分、のいち駅に到着です。ここでは、のいち動物公園を訪ねようと思います。こちらはまた別記事にて。

のいち駅の看板と
のいちどんまん
香南市の一大観光地
のいち動物公園

 のいち駅に戻ってきました。次の列車は、11:54発の阿佐線 普通 奈半利行です。安芸駅まで乗車します。この区間では見事な絶景が、立派な高架線上から見えます。雄大な高知平野には、ビニルハウスが遍在していました。暖流の影響で温暖な気候の高知平野では、ナス・ピーマンなどの夏野菜を早い時期から育てて時差的に出荷し、利益を出しています。中学地理で学んだことを覚えている人も少なくないでしょう。35分ほど揺られ、安芸駅に到着。安芸で遅めのお昼ご飯をとり、少し市内を移動して戻ろうと思います。安芸市内、安芸駅や伊尾木地区の観光は、また別記事にて。

高知平野のビニルハウス
安芸駅の看板と
あき うたこちゃん

 上記の重複になりますが、安芸駅から一駅分だけ乗ります。向かう駅は伊尾木駅。同じく安芸市内です。15:26発の阿佐線 普通 奈半利行 安芸→伊尾木。わずか3分の乗車です。

伊尾木駅と
いおき トラオ君
(影が入ってしまいスミマセン、、)
伊尾木洞

 さて、日が傾いてきました。伊尾木駅です。ここからは寄り道をせずに終点まで向かいます。17:22発の阿佐線 快速 奈半利行 伊尾木→奈半利。終点奈半利まで16分です。快速ではありますが、奈半利駅まで各駅に停まります。高架からは太平洋に映える夕焼けが望めます。1時間に1本ほどのローカル線ですが、ほぼ全線に渡り高架になっているごめん・なはり線ですが、開業が比較的遅く、踏切の新設が国土交通省により規制されていたためだそうです。費用はかなり掛かったと思われますが、景色も良く見え、沿線の渋滞も発生しなかったことでしょう。さて、ここ奈半利駅で鉄道は終了。ここからは路線バスでの移動になります。

奈半利駅と
なは りこちゃん
高架線上にある停止記号
at奈半利駅

 高架線から降りて路線バスが来るのを待ちます。ここでは高知東部交通のバスが走り、安芸市内、球場前駅近くの安芸営業所から室戸世界ジオパーク方面へと結びます。来ましたバスは※室戸世界ジオパーク行です。(ダイヤ改正により、正確な行き先・時間が分からなくなってしまいました。)

 ここからも吉良川やキラメッセ室戸などの観光スポットがありますが、暗くなってきているので真っすぐ宿に向かいたいと思います。乗客は3人ほど。緩やかに東へ進んで行きます。太平洋に沿って進んでいくため、景色は素晴らしいです。

太平洋と夕焼け

 今回は室戸市の中心部付近の室戸小学校通バス停で下車します。みぎしたきっぷを見せて、室戸市に足を踏み入れます。

 ということで、この記事ではここまでとします。室戸観光と徳島までの経路はまた別記事でお願いします。
  それでは。ありがとうございました。

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