津山

交通記録 岡山→津山→姫路
※ こちらは25年2月7日のものです。

 おはようございます。岡山駅にきています。ここから姫路・大阪方面に向かって名古屋に帰るのですが、時間があるので寄り道をして姫路に向かいます。岡山駅からは山陽本線が伸びていますが、そちらには乗らずに北東に向かいます。乗車するのは、津山線。

岡山駅 西口
青色:山陽新幹線
黄色:津山線 赤色:姫新線
この他にも多くの路線が伸びます

 岡山駅は西日本有数のターミナル駅で、何をもって最大規模とするのかは難しいですが、中国地方の中枢都市である広島市の広島駅よりも規模が大きいとされることもあります。その理由の1つとされるのが、路線網の多様さです。東西には山陽本線・山陽新幹線が走り姫路・神戸・大阪方面にも福山・広島・博多方面に行くことができ、南北を見ると山陰・松江方面へは伯備線特急のやくも号が発着し、鳥取方面へは特急スーパーいなばが、四国・松山/高知方面へはJR四国の特急しおかぜ/特急南風が発着します(この時は徳島へのうずしおも乗り入れていました)。そして現存する定期寝台特急のサンライズ号はここ岡山で連結・切り離しが行われます。このほかにも北東へは津山線、北西へは吉備線、東の沿岸地域へ赤穂線、岡山市南部へ宇野線が伸び、多くの方面へ行く列車がここ岡山を発着します。
 そんな特急街道の起点となる岡山駅ですが、乗って行くのは特急ではありません。調べたところ津山線にもかつては急行列車が存在したようですが、いまでは運行されていません。そこ代わり、快速ことぶきという何やら縁起の良さそうな種別が存在します。今回はこのことぶき号に乗車。

快速ことぶき 津山行
快速ことぶき
改札内には、JR四国の観光列車
伊予灘ものがたりの幟旗が

 11:36岡山発12:51津山着。終点津山までの停車駅は6駅しかありませんでした。法界院・金川・福渡・弓削・亀甲・津山です。岡山駅を出るとしばらくは市街地を走行、法界院駅に到着します。近くには岡山大学を筆頭にいくつかの大学があり、利用者の多い駅です。法界院を出ると、間もなく中国山地に突入していきます。そばを流れる旭川に平行するようにして北上します。
 次の停車駅は金川(かながわ)です。現在は岡山市北区ですが、旧御津町に位置する中心駅です。続いて旭川を渡り、福渡駅に停まります。この駅では列車行き違いのための運転停車が3分ほどありました。ここは旧建部町のエリアだそうで、対岸には町名と同じ建部駅がありますが、こちらの福渡の方が中心だそうです。ここ福渡で旭川とはお別れです。
 福渡を出ると、長かった岡山市が終わります。久米南町に入りました。久米南町の中心駅、弓削(ゆげ)駅に到着。ここ久米南は浄土宗の開祖・法然の出生地だそうで、誕生寺というすごい地名があるそうです。続いてはまた自治体が変わり、美咲町の亀甲(かめのこう)駅です。ここでも行き違い列車の待ち合わせが3分ほど。亀甲駅ですが、駅舎全体が亀のような形をしているそうです。さすがに途中下車して駅舎を見るほどの余裕はなかったので、いつか見てみたいと思います。

福渡駅
亀甲駅
とんでもない乗車券を持っていますが…

 岡山駅を出て1時間15分ほど、津山市内に入り津山駅に到着です。岡山から1時間近くも山を縫うようにして走ってきたので、正直、田舎町が現れるのだろうと思っていましたが、津山市は想像以上に都会的でした。駅自体はレトロさを残しています。しかし、駅前を進み吉井川を越えると都会的な市街地が広がります。

津山駅

 駅を出て吉井川を渡ります。とりあえずお腹がかなり空いていたのですぐに食べられるお店を探しました。うどん屋さんの 雄徳庵 さんにしました。カレーうどんが人気だったようなのですが、気が付かずに肉うどんを注文。カレーは確かに気になりましたが、お肉も絶品でした。コーヒーをつけてくれたり、白米もセットだったりと思わぬこともありましたが、ありがたい限りです。

駅前
吉井川と国道429号の橋
国道429号
天満屋というデパート
橋を渡った先
船頭町交差点
直進すると商店街のような道に
肉うどん
雄徳庵 さん
津山市役所

 津山市、山中に突如現れた都会という独特な雰囲気で面白かったです。駅前には鉄道博物館があり、他にも城や歴史地区などもあってまだまだ見どころが多い市だと感じるので、またいつか訪ねます。
 続いて乗って行くのは、姫新線です。14:33津山発15:31佐用着の普通列車 佐用行。目指すは関西・姫路です。

駅舎
姫新線ホーム
2番線が姫新線 1番線が因美線です
姫新線

 姫新線は、兵庫県姫路市の姫路駅と岡山県新見市の新見駅とを結ぶ路線で両者の頭文字から姫新線となっています。ちなみに兵庫県内には神戸と姫路の頭文字をとった神姫バスがあります。名前がかなり似ていますね。この姫新線で東に進みつつ、ゆっくりと南下していきます。次の東津山では、因美線が分岐します。智頭駅などを経由して鳥取を目指す路線で、ここの旧国名である美作国と鳥取県東部の因幡国からとられています。
 姫新線を姫路方面に向かっているのですが、津山駅から1本で姫路に行くことは出来ません。この列車の行先である佐用駅か、その一駅手前である上月駅で全ての列車が終点を迎えてしまいます。勝間田・林野・美作江見などの主要駅を通り、佐用駅に至ります。勝央町・美作市を通って兵庫県に入るかたちです。

智頭急行線の看板
佐用駅
智頭急行の列車
佐用川

 兵庫県に入りました。佐用町です。駅名は佐用(さよ)駅ですが、町の名前は作用(さよう)町です。さて、この佐用駅には智頭急行が乗り入れています。山陽本線の上郡駅と因美線の智頭駅とを結ぶ路線で、山陽地域と鳥取とを短絡するためにできた路線です。この智頭急行の開通により、大阪方面と鳥取を結ぶ特急スーパーはくと・岡山方面の特急スーパーいなばは智頭急行を走行するようになりました。
 さて、引き続き姫路方面を目指します。佐用駅では、朝晩を中心に姫路行の列車が運行されているようですが、日中は全て途中の播磨新宮止まりとなってしまい、もう一度乗り換える必要があります。16:21佐用発16:50播磨新宮着です。時間による影響もあるかとは思いますが、この区間からはかなり学生さんの数が増えました。車内も混雑してきています。

駅前の通り
かなりの由岐です

 播磨新宮は30分ほどで着きます。いかにも市街地といった雰囲気の駅。17:06播磨新宮発17:37姫路着の接続列車にのります。姫路都市圏という感じで、播磨新宮から先はかなり混雑していました。

播磨新宮駅

 ということで、津山線と姫新線、および津山市の紹介でした。都会→山→都会→山→都会というコントラストを存分に楽しむことの出来た旅路でした。津山市はまたゆっくり観光したいですね。
 ちなみに余談、姫路で観光列車のはなあかり号を見ることが出来ました。また、この日は悪天候で東海道線が遅延し、姫路から名古屋までがかなり大変でした。寒い中米原でかなり待つことになりました…まあイレギュラーも旅の醍醐味なのでしょう。皆さんも余裕を持ったプラン設定をしましょう。
 それでは。ありがとうございました。

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