足助稲武

観光記録 愛知県豊田市足助・稲武 
※こちらは26年6月26日のものです。

 おはようございます。今回は豊田市に来ています。市街地が位置する平野部の北東端に位置する、名鉄三河線の終点・猿投駅です。三河線、かつては更に先まで路線が伸びていたものの、現在はここまで。ここからはバスになります。

終点となっています
猿投駅

 最初に乗るバスは猿投地区と足助地区を結ぶもの。途中の西中金というところまではかつて三河線が伸びており、西中金から足助までは構想こそあったものの鉄道未成区間になります。7:44発のバスで、車内は学生さんを中心に混雑していました。足助に高校があり、そこへ通学する人が一定数いるようです。とはいえバスで賄える程度で、足助地区からの通学者が多いのでしょう。
 途中、広瀬というバス停で少し停車します。ここには三河広瀬という駅がかつて存在し、ちょっとしたバスターミナルのようになっています。前後の駅である枝下と西中金にもバスは停車し、ホーム跡も残っています。広瀬を出ると、車窓はどんどん山間部という雰囲気に。足助病院バス停で多くの高校生を降ろし、足助の中心部に入ります。

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 足助と言えば、東海屈指の紅葉スポットである香嵐渓があります。シーズンには国道153号が大渋滞する人気観光地ですが、三河線が足助まで来ていたら変わっていたのでしょうか。定期ユーザーが少なすぎて結局は厳しいきもしますが、道路の混雑緩和にはなりそうです。香嵐渓バス停前には、足助八幡宮が。参拝して香嵐渓を見に行きます。

巴川
待月橋

 当然、紅葉シーズンではないので人も少なく一面緑です。おまけに雨続きで水も澄んでなく、コンディションは悪目。ただ、大自然と感じるには十分です。ふらっと歩いて香嵐渓を後にします。
 巴川を渡って対岸へ。自然豊かなスポットから一転、対岸は歴史感じるところです。古い足助の町並みが感じられるエリアに入ります。

足助の町並み

 ここ足助は街道の中継地であるとともに、塩の町として発展してきました。名古屋や豊田の市街を通り、足助の町も走る現在の国道153号、この道は今も昔も信濃へと続く重要な道でした。敵に塩を送るという有名な諺は上杉と武田の伝承がもととされていますが、そこからも分かるように、海のない甲斐や信濃では塩は貴重なものでした。足助は南信濃へ向けて運ばれた塩の経由地となったわけです。矢作川水運で岡崎方面とも行き来しやすく、塩も運びやすい環境にあったそう。加えて信濃を代表する寺院・善光寺への参詣路となり、さらには鳳来寺へ向かう道も足助から枝分かれしました。現在の新城市に位置する鳳来寺も古くから多くの人が参拝した寺院。現在は国道420号が足助から新城市方面へと伸びており、今も昔も足助はジャンクションとなっていたのです。人々が行き交った当時の足助の町を、漆喰塗による白壁の町並みが伝えてくれています。

足助中馬館
足助川

 さて、もう少し山奥に進みます。少し先にある足助バスセンターから再びバスへ。稲武足助線という、足助地区と稲武地区とを結ぶバスです。

名鉄足助BC
時が止まったかのような内装

 9:34発のどんぐりの湯前行。塩を持って人々が行き交った中馬街道・現在の153号を進みます。舞台は旧足助町から旧稲武町へ。10:13稲武バス停に到着。ここから少しだけ南下します。

稲武BS
稲武町交差点
153号と257号が交差します

 国道257号を南下して向かうのは、大井平公園。ゆるキャンのアニメに登場したスポットの1つです。

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 名倉川にかかる風のつり橋が特徴的。人がいなく、静かで自然豊かでいいところです。欲を言えば晴れていてほしかったですが、雨もそれはそれで雰囲気があってよかったと思っておきます。公園内には小さな水力発電用の水車があり、お手洗や周囲の街灯の電気を賄っているそう。エコですね。

風のつり橋からの名倉川
対岸からの風のつり橋

 何となく国道をもう少し奥へ。すると下矢印とともに、井の淵という案内が。獣道感が強いものの、意を決して行ってみることに。物見櫓のような小さい展望台があり、そこからは小さな滝が見えました。どうやらここも紅葉スポットのようで、渓流と赤く色づく木々を見られるところのようです。またもや時期外れですが、水流の多さは迫力の大きさに直結しているように感じるので、これはこれで良いタイミングなのでしょう。香嵐渓ほど混む場所ではないはずなので、紅葉の穴場スポットとしては良いかもです。もちろんシーズン以外でも心の現れる絶景です。

滑らないように階段を下る
井の淵

 さて、ご飯をいただきます。訪ねるのは、すえひろ家 さん。すえひろ八うどんのミニ天丼セットを注文。八うどんというのが特徴的で、80cmもある一本の長い麺を使用したうどんで、1日8食限定だそう。やや食べにくさはあるもののコシがあり、優しい味の出汁とよくマッチしています。そして天丼が絶品の一品。揚げたてサクサクの衣が米を奪っていきます。

すえひろ家 さん
すえひろ八うどん ミニ天丼セット

 国道のトンネルを抜け、道の駅があるエリアへ。この道の駅もメインスポットの1つですが、その前に食後の腹ごなしを。トンネルで貫いている山へ行きます。ここにはかつて武節城というお城がありました。現在ここは豊田市、三河でありますが、すぐに信濃が見えています。そんな国境近くにある城ということで、戦乱の歴史を持つ城となります。歴史の表舞台に登場するのは、長篠設楽原の戦い後。三河へ攻めてきた武田勝頼を織田徳川連合軍が火縄銃でもって撃退したことが有名なこの戦いですが、敗北した勝頼はどうしたのか。勝頼は設楽原を追われ現在の設楽町に位置する田峯城に逃げようとするも入城を果たせず、逃げ延びた先がここ武節だそう。その後は天目山で武田が滅び、三河はその全土が徳川領となります。徳川家家臣の奥平信昌が入城するものの、北条征伐後の家康の関東移封に従ってこの地を離れ、廃城となりました。今ではひっそりと神社が立ち、稲武の町を空から見守っています。ちなみに、豊田市となっている旧稲武町ですが、かっては設楽郡だったそう。勝頼の話で改めて、田口などの比較的近くに位置していることを知れました。

 城山神社
稲武の町がよく見えます

 最後のスポット、道の駅です。どんぐりの里いなぶ。こちらもゆるキャンで登場する場所です。まずは道の駅の売店へ。幼少期リンちゃんがおじいちゃんと来ていたところです。原作で登場していたいなぶカステラも人気商品として売られています。

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 道の駅に隣接するように、温泉施設が。どんぐりの湯。天然温泉を引いています。クセのない泉質で入りやすいです。館内はかなり広々としており、清潔感もあって、スーパー銭湯のような雰囲気。こちらもゆるキャンコラボ感満載でよかったです。

道の駅にて
リンちゃんが迷っていた2種類の味
道の駅にて
ミニフィギュア
道の駅にて
カステラを持った稲武バージョン
どんぐりの湯にて
道の駅と同じもの
どんぐりの湯にて
道の駅にいなかった3人
どんぐりの湯にて
アニメの切り抜きでしょう

 どんぐりの湯前からバスに乗り、足助を経由して帰ります。ここは稲武地区のバスの中心となっており、設楽町田口や長野県の根羽村へも路線が伸びます。本数は決して多くないですが。稲武も恐らくは、かつて足助と伊那地方とを行き交った中継地ですし、設楽郡として設楽原方面との行き来もあったことでしょう。そんな歴史が、バス路線からも再発見されます。
 ということで、足助と稲武でした。車で行くところでしょうが、やはり路線バスも捨てたものでないですね、魅力も詰まっています。ぜひバスを使って訪ねて見てください。
 それでは。ありがとうございました。

どんぐりの湯
どんぐりの湯前BS

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