松本
観光記録 長野県松本市・岐阜県中津川市ほか
※ こちらは26年6月4日のものです。
私事である余談ですが、現在、卒論で江戸期の道中記を読んでみたりしています。それに則ってではないですが、それぞれの旅路の経路や各時間の行動などの記録も積極的に残していこうかと思います。
好き勝手に旅ができるのも今年度中までだと思うので、いつか過去の内容も詳しく書き起こそうかと思います。
おはようございます。名古屋から日帰り松本旅をします。しなので塩尻方面に行く際、基本は1号に乗っていくのですが、学生時分でなるべく節約したいので、しなのはいつも中津川から乗ります。名駅を出る中央線は始発から多治見行・瑞浪行・中津川行と続き、3本目の中津川行に乗れば中津川までは先回り出来ます。多治見行に間に合う時間で駅に向かえば、計2回、適当な駅で途中下車ができます。まだ利用したことのない、神領と定光寺で降りてみました。駅前を数分散歩して、雰囲気を感じるだけ、わずか20分弱ずつの時間ですが楽しいものです。


中津川行、到着は7時36分。しなの1号は49発なので、お手洗いを済ませゆっくりホームを移動します。ケチ臭く移動していきますので、当然自由席。後ろ側へ向かいます。なぜかこの日はしなのが10両で運行されていました。謎です。後ろ2両、今回は9,10号車が自由席なので、思ったよりも大移動になりました。「10号車」の案内は、恐らく初めて見ました、新鮮です。




休日なんかは分かりませんが、平日なら中津川からであれば基本座れるイメージです。名古屋ー中津川は80kmもあるので、案外中津川で降りていく人もいるんですよね。今回も無事座れました。1号は停車駅は多く、南木曽と上松にも停車します。降りるのは塩尻。目的地は松本ですが、今回しなのは塩尻まで。名古屋ー松本の指定席特急券は2730円ですが、中津川ー塩尻間の自由席特急券は1200円。大変ありがたい。
8時57分、塩尻に到着。ここで松本行の普通列車に乗り換えます。9時01分発。これでしなのを追いかけます。この列車は松本駅に18到着する便。ここでもう一度乗り換えるのですが、それが大糸線の南小谷行。これで隣の北松本に行きます。この列車は20分発で、乗っている普通列車と対面乗換できるのです。しなので松本まで行っても大糸線の接続便は変わらず、どうせ普通列車の松本到着を待ってくれるので、特急料金をケチりました。結局松本行の普通は少し遅れて松本駅に入線しましたが、予想通り南小谷行は待っていてくれました。9時22分、北松本駅に到着。


篠ノ井線の線路もすぐ近くを走っていますがホームはなく、大糸線の単独駅です。松本市の中心駅は言うまでもなく松本駅で、市街地や上高地を中心に様々なところへバスが伸びています。一方でこちらの駅はバス路線こそ少ないものの、松本城などの最寄りとなっています。駅前からは大きな通りが伸びており、松本城がよく見えます。
まず訪ねるのは、松本市立博物館。松本市の歴史が紹介された常設展に加え、企画展として「旅心展」というものが開催されていました。大学に入ってあちこち飛び回って旅をしている身にとっては、親近感を覚える展示内容。中は撮影NGでしたので写真はないですが、目を引く展示は何と言っても東海道五十三次の浮世絵。55枚の浮世絵が一同に会し、それぞれの宿場の雰囲気に思いを馳せることができました。先日、刈谷で訪ねた富嶽百景展とは異なり、どれも一度は見たことのあるものでしたが、やはりこういった美術館や博物館の館内で見ると雰囲気も増します。その他、特に印象に残った展示としてあるのが、国鉄の「ディスカバー・ジャパン」という施策のポスターです。国鉄が鉄道を利用した旅を促進するために実施したキャンペーンで、日本のどこかの写真が一枚、大きく載ったポスターがかなり印象的です。風光明媚な景観から人々の営みまで、様々な一枚が載ったその写真は旅情を掻き立てるには十分すぎるほど効果的。余分な情報がないからなのか、写真の絶妙な古さが良いのか分かりませんが、今のポスターにはない良さが確かにあります。ちなみに上の階は撮影もできる常設展でした。企画展でかなり時間を使ってしまったので、また今度ゆっくり見に来たいと思います。




さて、ここからまた歩きです。今ほどではないにしろ、この日もまあ暑かったです。大通りを東に進み、到着したのは、あがたの森公園。今回ここはチェックポイントのような位置付けでした。目的地の途中にあり、かなりレトロな建物が残っているとのことなので足を運ぼうと思った次第です。公園を通り抜け、横目で建物群を見ていきましたが、雰囲気抜群。朝の涼しい時間に園内を散歩したりすると大層気持ちいいんだろうと思われます。


公園を抜け、更に東へ東へ向かいます。のどかな田園地帯を抜け、通りかかった古墳を少し見て、ようやく目的地に到着。旧山辺学校です。


旧山辺学校。旧開智学校と同じような感じで、昔から使われてきたレトロな校舎が現在まで残り、資料館として活用されています。開智学校よりも知名度が低いので、ゆっくり見て回れる穴場スポット。規模は小さいですが、内装はより和な雰囲気が残っており、開智学校とはまた違う趣があります。盆地の東部に位置するここ、里山辺地区の歴史にも触れられており、製氷業という産業が行われていたそう。山間部の比較的寒冷な気候が活かされていたのでしょう。なかなか興味深い話です。




さて、もう少し歩きます。今度は北へ。暑いので汗を流しに行きます。ここ里山辺地区には、美ヶ原温泉という名泉が湧いています。白骨や浅間と並び松本市を代表する温泉地と言っても差し支えないでしょう。美ヶ原というのは、もっと東に位置する山ですが、美ヶ原温泉は松本市郊外、ちゃんと盆地上に位置するアクセスも良い温泉です。温泉街に一軒だけある公衆浴場・白糸の湯を訪ねます。雰囲気は地域の銭湯そのもの。大き目の浴槽が1つ、2つのスペースに分割されて屋内に位置し、露天風呂も付いている贅沢さ。暑いとはいえこの時はまだ6月上旬。濡れた身体で風に吹かれると少し肌寒さも感じられ、湯がより一層気持ちよくなります。飲泉用の蛇口もありました。全くクセのない味でした。


こちらもクセがなく美味しいお湯
バスで市街地に向かい、そこから歩いて旧開智学校へ向かいます。美ヶ原温泉と松本駅とを結ぶバスは時間2本走っており、車が無くても行きやすくてよいです。市街地から松本城を横目に北へ。松本城は以前一度訪ねたことがあるので今回はパスして進みます。


開智学校は山辺学校と比べてもやはり規模が大きい。人も多く、国宝の貫禄を見せつけてきます。教育に関する展示も多く、さすがは学校を母体とする施設です。展示の内容は山辺学校よりも詳しく興味深いものも多いですが、人気観光地なだけあって人が多いのはやはり一長一短。古い教科書などを見られるのはかなり良かったです。2階の講堂は広々としており、ステンドグラスから入る色とりどりの光はかなり趣深いです。




ということで、まだ早い時間ですが松本市を後にします。ひとまず松本駅へ。中津川行の普通列車で帰りますが、言うまでもなく本数は多くはないです。上諏訪行や塩尻行に乗って、南松本駅と平田駅を少し見て、塩尻で中津川行に乗ります。


しなのが多く走ることもあり、観光客は殆どいません。伊那地区とは異なり中央線沿線は平野が少なく人口も少ないため、普通列車は始終閑散としていました。途中しばしば学生さんが乗り降りするのも、地方路線のそれです。高速で駆け抜けるしなのも良いですが、のどかな路線をゆったりと走るこの線区の普通列車はやはり好きです。18:25中津川到着。晩御飯をいただきましょう。
中津川市の名物・とりトマ丼。中津川市役所近くの神戸館さんを訪ねます。チキンカツにトマトソースをチーズが乗ったカツ丼のようなもので、今までに食べたことのない丼ものでした。ここでしか食べられないであろう、絶品グルメです。神戸館さんはモーニングもやられているそう。朝に中津川でご飯を食べる機会があるかは分かりませんが、モーニングもいただきたいです。


ということで、松本市と中津川市でした。特急をもっとふんだんに使えば更に広く観光できるかと思いますが、日帰りで無理なく楽しめる範囲で巡れ、十分満足できました。
それでは。ありがとうございました。



